75話 柱の向こう | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

平凡で幸せな毎日。


これはとても素敵なもの。


特別を求める人はたくさんいる。


でも、私が求めるものは平凡。


ありふれた中で幸せが少し。


そんな幸せを手に入れた私は、気分が良かった。


3月2日。


そんな日のことを忘れるくらいに。


今日は隆弘とのデートの日だった。


初詣やクリスマスイブのあの二つの日をデートと呼ぶのなら三回目だが、あれをカウントしないのなら初デート。


楽しみだった。


初めて。


好きな人と休日を過ごせるというのは。


今日という一日はきっと、思い出の一日になるだろう。


幸せな一日になるだろう。


期待を膨らませて、私は待ち合わせ場所に向かった。


駅構内。


改札の前の柱に私は寄り掛かって、彼の到着を待った。


チッ・・・チッ・・・チッ・・・。


なかなか彼は来ない。


私は時計を見た。


約束の時間から5分経過していた。


・・・これくらいなら普通に遅れることってあるよね。


異様に私は時間を気にしている。


友達との遊びの約束とかそういう時は、5分や10分などは気にしない。


むしろ、普通だ。


私の友達はルーズな人が多い。


だから、私は本とかを持って対応している。


でも、今日はそんなものは持ってきていない。


10分が経過する。


メールをしようかしないか・・・。


そんなことを考える。


『今どこにいるの?』って。


まだ早いだろうか?


10分の遅刻くらいなら何もせずに待っているべきだろうか?


私はせっかちすぎるだろうか?


色々な思いが交錯する。


結局私は、ケイタイを閉じて彼を待つことにした。


だけど・・・。


15分が経って彼は連絡の一つもない。


不安の波が押し寄せる。


今・・・彼はどこで何をしているのだろうか?


何で来ないんだろうか?


私と同じように待ち合わせをしていた人たちはもういない。


相手がやってきて、どこかへ行った。


私はただ、通り過ぎる人たちを目で追いながら隆弘を待つ。


20分が経って。


私の不安はピークに達した。


彼に電話をかける。


コール音が2回ほど鳴って


『もしもし?』


隆弘の声が聞こえた。


『どこにいるの?』


私は勤めて穏やかな口調で彼に聞いた。


『こっちのセリフだよ。理菜こそどこにいるんだよ?』


『え?』


意外な切り返しに言葉を返せなくなる。


『俺は、もう着いてるよ。改札の前の柱にいる』


『嘘。私だってそこにいるし』


『あ、じゃあまさか・・・』


その声がした3秒後。


「理菜」


後ろから肩を叩かれる。


「あ・・・」


振り向いた先には隆弘がいた。


「柱の向かい側にいたんだね」


「なんかドラマみたい」


「そうか?」


「うん。昔そんなのを見た記憶がある」


「どんな映画だった?」


私はその映画の内容を思い出しながら


「言わない」


舌を出して笑った。




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昨日は横浜に行ってきました。


サッカーを観にです。


横浜Fマリノス対浦和レッドダイヤモンズ。


結果は1-2。


勝ったー!!


久々の勝利ですww


浦和は勝った試合、終わった後にマフラーを掲げて歌を歌うんですよ。


あのシーンの光景は絶景です。


テレビでは基本的に見れないので観客だけしか味わえないものです。


次はナビスコカップ決勝!!


対鹿島戦!!


東京の国立競技場に参戦してきますww


優勝して国立で歌いたい!!


あ~・・・サッカー分からない人はすいません 汗


では、明日は76話『心の距離』です。


お楽しみに!!