少女は指輪を砂漠に落としたと言って泣いた。
少女は百年かけて砂漠を探す。
途方もなく広い砂漠を。
少女は海かもしれないと言って泣いた。
少女は百年かけて海底を探す。
莫大と広がるその海を。
少女は山かもしれないと言って泣いた。
少女は百年かけて山を探す。
落としたと疑うのにあと何年?
これは過去の私。
そして、もしかしたら今の私。
その答えが出るのは、ずっと後。
いつかもわからないくらいずっと後のこと。
所詮は結果論。
運命と言われるものと同じだ。
今分かるものじゃない。
後々、そうだったなって思うものだ。
だから考えない方がいい。
考えれば、また迷いが生じるから。
これでいいの?って思ってしまうから。
大丈夫・・・大丈夫。
そう自分に暗示をかける。
これで合っていると。
自分が待ち望んでいたものだと。
これ以上のものはないと。
ずっと、愛せると。
だって、相手はあの隆弘なのだから。
大好きな隆弘なのだから。
『ほんとに?』
脳に直接声が響いてきた。
その声は人間の声ではない。
もっと崇高な何かの声。
その声は、私の決意を揺らがせるように問う。
私は少しの間沈黙してしまう。
そしてその後に
「本当に」
力強く心の中でそういった。
しかしその私の言葉とは裏腹に
『ははは』
声は笑った。
それがなんでだか悟った。
ほんとなら私は即答しなくてはいけなかったからだ。
迷うことなく・・・。
でも、私にはそれができなかった。
その沈黙の数秒間は『声』が勝った時間。
私にとっての屈辱の時間なんだ。
そして、声は自信ありげにこう言う。
『なら、2カ月後。そうね・・・。3月2日。この日にもう一度同じことを聞こうかしら』
「え・・・?」
3月2日。
特定の日にちを言われて私は戸惑う。
どういう意味?
その日に何かがあるというの?
『何かがあるの。覚えておきなさい』
声は当然のように私の心の中を読んでくる。
そして、意味深に答えたその言葉はすっと脳の中を駆け巡る。
「何かって・・・」
『あなたにとって、重要な日。ここでもう一度問う。その時のあなたの返答を楽しみにしてる』
声はその言葉を最後に、脳から消えた。
何だったのだろうか。
わからない。
3月2日・・・。
私は手帳を見た。
平凡で何もないただの平日。
何か重要なことがあると思えない。
それに・・・。
所詮は空想や幻想。
今の脳裏に響いた声は預言者を気取ったただの仮想のモノ。
私が自分自身に信念を持たせたものだ・・・。
そんなはずはないと自分でもわかっていた。
ただ、非現実すぎて信用できなかっただけ。
だから、私は、3月2日になにも書き留めない。
声の存在を、私は信じつつも否定をした。
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励みになるので。
少し忙しい今日この頃です。
そして、書くことがないので・・・今、好きな歌トップ5をww
1、月光 徳永英明 カバー
2、compass 川嶋あい
3、最後の雨 中西保志
4、頬杖とカフェ・マキアート 前田敦子
5、another orion 藤井フミヤ
この曲全部知っている方はいないんじゃないかなって思います。
時代の幅が広いのでww
あと、マニアックだし。
すべてバラードです。
バラード系が好きな方は暇があった時などに、聴いてみてください~
明日は75話『柱の向こう』です。