71話 通じ合う想い | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「え・・・私を?」


まだ私の頭の中は混乱していた。


信じられないんだ。


「そう。理菜を・・・」


「なんで・・・私を?」


「何でって・・・」


わかるだろ?彼は苦笑いを浮かべながら言った。


分かる・・・分かるけど・・・。


「嘘!!絶対嘘!!」


私の声は自然と大きくなっていた。


嬉しいはずなのに否定をしてしまう。


「嘘じゃないよ。電話もした」


「電話なんてきてないよ」


「通話中か何かだったから」


「今日電話なんて・・・」


否定しようとしたそこ言葉。


だけど、一度だけ電話をしていたのを思い出して言葉を止めた。


「クリスマスイブ・・・理菜と一緒に過ごしたかった」


「・・・」


それがなにを意味するかは分かっていた。


幼馴染を越えた関係であること。


私がそうなりたかった関係であること。


でも・・・でも・・・。


一度・・・私は・・・。


彼に振られている。


ごめんって・・・。


そう言われているのに!!


「俺は・・・理菜が好きだ」


そういった彼の言葉。


信じたい。


でも・・・信じていいの?


その言葉は本当なの?


ごめんって言ったあの言葉は何だったの?


疑問と不安が膨らんでいく。


だから、私は『ありがとう』その言葉の前に


「本当に・・・?」


疑いの一言を浴びせた。


「本当に」


彼は迷いもなく、躊躇いもなく答えた。


その言葉で私の不安は消えさる。


「私も、隆弘が好きだ」


小さい頃何度も言ったその言葉。


小さい頃の「好き」は他愛もない友情の言葉。


でも、今こうやって言うこの言葉はすごく重みのある・・・。


特別な言葉なんだ。


「え・・・そうなの?」


予想だにしなかった、そんな表情を見せる彼。


重い空気がなくなったように感じた。


「知らなかった?」


「全然・・・」


「バカ・・・」


私の目から涙が零れてくる。


「好きなのに、襲ってくれなかった」


私は彼を睨んだ。


涙は頬を伝ってアスファルトに落ちていく。


「あれは・・・そう意味じゃないのかと思って・・・」


彼は気不味そうに斜め上を向いた。


「じゃあ、どういう意味よ?」


私は少しずつこぼれる涙を拭いた。


「あれは、俺を試して遊んでるのかと・・・」


「鈍感過ぎだよ。てか、私だから襲えないって言ってたじゃん」


「そう。理菜だからだよ」


「あれは恋愛対象じゃないって意味じゃないの?」


「違うよ。大好きな人だから流れに身を任せて襲うのは嫌だったんだよ」


「・・・なにそれ」


私はため息をつきながら彼から視線を外した。


「私はあそこで振られたと思ってたんだけど?」


「ごめん・・・。全然分かんなかった・・・」


「いいよ。好きって言わなかった私も悪いしね」


私は彼に笑顔を見せて、手を握った。


すると、彼も同じぐらいの力で握り返してくれる。


「好きだよ」


「私も」


握った手の上にひとひらの雪が落ちてきた。




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