70話 出会った二人 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

彼を見つけた私は思わず足を止めて・・・。


「隆弘?」


私は彼の名前を疑問形にして呼ぶ。


「え?」


彼は自分の名前が呼ばれたことに驚いたのか、ビクッとして私の方を向いた。


「理菜・・・」


彼はその場に立ち止まって私の方を向いた。


私たちはお互いにその場で静止して、相手の方を見る。


周りから見ればそれは異様な光景。


止まるなんて誰も考えない横断歩道のど真ん中で動かないでいるのだから。


「なにしてるの?」


彼が聞いてきた。


「歩いてただけ」


「1人で?」


彼は苦笑しながら聞いてきた。


その苦笑に少しイラッときた。


馬鹿にされているみたいで。


「そうだよ。1人。隆弘は?」


「全く同じ。1人でただ歩いてだけ」


そういった彼は自嘲。


そこでさっきの苦笑の意味を知った。


自分と同じだったから。


そういう意味だろう。


人々が不審そうに・・・不思議そうに私たちを見る。


その好奇の目がいきなりなくなる。


急に人通りがなくなったんだ。


なにがあったんだろう?


そう思い辺りを見渡すと、すごく単純なことが分かった。


「あ・・・」


信号の点滅が始まったんだ。


「とりあえず、歩道に戻ろ」


そう言って、彼が私の手を引いた。


久しぶりに彼の手に触れた。


いつ以来だったっけ?


たしか・・・。


私が彼を誘惑しようとしたあの日。


あの日以来だ・・・。


ドクン。


今日二度目。


私の心臓が波打った。


大きさは全く同じ。


だから思うんだ。


二人のことを私は同じぐらい好きなんだなって。


握られた手をしっかりと握り返す。


歩道に着くと、彼の手が緩まる。


私は名残惜しかったのか、無意識のうちにその手を強く握りしめていた。


「理菜・・・?」


困ったような顔で私を見る彼。


「あ、ごめん」


私はそこで正気に戻って手を離した。


離した手は冷気と雪のせいですぐに彼から感じていた温かさが消えさる。


その後私たちは、無言で歩道を歩く。


二つの不規則な足音。


嬉しいはずだけど、居心地の悪い雰囲気のせいであまり喜べない。


手をすぐ離さなかったせいで・・・。


「ねぇ・・・理菜」


「・・・何?」


私は、自分の足元を見る。


ポタ・・・ポタ・・・とコンクリートに雪が沁みわたる。


「理菜は今日相手いないんだ?」


「いないよ。隆弘もいないんでしょ?」


「うん。まあ、さっき誘おうとした相手はいるんだけどね」


「誰を?」


平常心を装ったつもり。


だけど、声が震えているのが自分でもわかった。


私には連絡が来ていない。


・・・・私じゃない誰か。


嫌だ・・・。


振られているのはもう分かっている。


それでも・・・。


隆弘が他の女の子と歩いているのを見たくない・・・。


自分勝手なのは分かっているけど。


「誰だろうね」


「言わないんだ?それとも言えない人とか?」


「聞きたい?」


彼のその質問に少し迷いが生じる。


聞きたいけど・・・聞きたくない。


好きな相手を知って、私にいことはない。


でも、知りたい。


「うん。教えて」


「理菜を誘った」


その彼の言葉はとても信じられないもの。


一番欲していた・・・でもあり得ないって決めつけていたんだ。


だって・・・だって・・・。


私は彼に振られたって思っていたから・・・。





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おはようございます。。


今日は学校休みです。


何をしようか・・・。。