69話 雪 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side理菜~


電話を切って重い足取りで歩く私。


今の電話の意味は何だったのだろうか?


よくわからない。


久しぶりの電話。


久しぶりに聞いた声。


少しだけ・・・ほんの少しだけ。


嬉しくなってしまった。


そんな自分が嫌だった。


いまだに好きだと思っている自分が。


もう終わっているはずの恋なのに。


好きな人はいない。


これが現実になることは難しそうだ。


到底叶いそうにない。


想いはそう簡単には消せない。


会えなければ募る一方で・・・。


裕哉さんへも・・・そして隆弘へも・・・。


その時、頭に何か冷たいものがあたった。


手で触ってみるが、何も感じない。


「なんだろ・・・」


私は空を見上げた。


「あ・・・」


空は漆黒に染まった闇。


そこから白い小さな模様が舞い落ちてきていた。


雪・・・か。


空に浮かぶ白と黒のコントラストは綺麗だった。


でも、それを見ているのは誰かとじゃなくて一人。


隣には誰もいない。


風を遮るものはない。


温もりを感じる場所もない。


頬に雪がかかる。


それが、重力に従って落ちていく。


まるで涙みたいに。


私はその涙を拭いて、歩く。


ゴールなんてない道のりを。


意味をなさない道のりを。


賑わった繁華街。


知り合いでもいるかな、なんて思ったけど、一切誰とも会わない。


今日は完全なる孤独だ。


私が歩く地面だけ一つだけの足音。


カップルが歩く地面は当然のように二つの足音。


不規則な音が鳴るんだ。


私のところだけが、一定のリズムで音を奏でる。


これがどれだけ虚しいことか・・・。


交差点を渡ろうとした時、ちょうど信号が点滅し始めて色を赤に変えた。


私は先頭で色が変わるのを待つ。


大通りの交差点は幅が広い。


たくさんの人がそこを通行する。


だから、私の後ろ、横にはたくさんの人が次々と立ち止まる。


車が絶えず通っているので分からないが、反対側にもたくさんの人がいるのだろう。


車が通行するのをやめる。


信号が変わる。


反対側の景色が良く見えた。


思った通りたくさんの人。


その中には手を繋いで幸せそうな表情を見せる人もいる。


横断歩道を渡って、そんな人たちとすれ違う。


その時、珍しい人を見つけた。


私と同じぐらいの男の子。


下を向いているので顔は見えないけど、背恰好から見て同じぐらいなのはすぐに分かったんだ。


その男の子が1人で歩いている。


いつもなら普通かもしれないけど、今日に限っては普通じゃない。


思春期の男の子が今日の今の時間帯に1人・・・。


その男の子とすれ違う。


男の子は上を見上げた。


悲しそうに。


虚しそうに。


それは雰囲気で察したもの。


目の悪い私は、少し目を細めて彼の顔を確認する。


「え・・・」


その男の子の顔は・・・好きな人の顔だった。




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いや~・・・長かったww


疲れた~。


まだまだ話は終わらないですww


文章が最近やばいなぁ・・・。


誰か、会話文を知的に見せる方法を教えてください!!