66話 弱さ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

弱い。


その言葉に俺は一切の反論もできない。


現にそうだから。


母さんが言っていることは間違っていないから。


俺が言っていることはすべて、逃げの言葉。


自分が傷つかないように逃げているだけの言葉だ。


絶望を味わうことが嫌だから逃げる。


この歳でそんなにつらい絶望を味わったことがないのに。


俺は怖がる。


言っても答えは目に見えている。


最近の彼女の態度を見れば特にそれが言える。


これだ。


こうやって悲観的になって、勝手に決めつけて。


彼女の本当の言葉も聞かないで。


これが弱さ。


どこかで、期待している自分はいるんだ。


彼女のあの行為は照れ隠しとかなんじゃないかって。


あり得ないんだけど、そう思っておけば少しは楽になるから。


辛さが緩和されるから。


弱さをなくして、彼女にアタックをすれば当然のように、この期待は崩れ去る。


少しだけの光も闇に覆われる。


毎日、嫌な気持ちで学校生活を送ることになるかもしれない。


そんなの、嫌だ。


想いを伝えることは、今の自分を賭けに出すということ。


チップを場に出したら、そのチップはもう元には戻らない。


増えるか減るか。


告白とかデートの誘いとかも同じ。


相手に好きだと勘ぐらせるもの全部、賭博。


俺はそこでチップを出そうかださまいか迷っている。


ここの配当はかなり上下幅が広い。


下は完全なる地獄。


そして、上は今までに見たことがないくらいの天国。


ハイリスクハイリターン。


ただでさえ、地獄に近づいている俺は、どういう道を取ればいい?


このまま、少しずつ降下していくか、博打に出るか。


悩んでも悩んでも。


全く答えは出ない。


時刻は18時。


太陽が沈むのがこの季節ではかなり早い。


夏は19時以降でも明るいのに、冬はすぐに暗くなる。


でも、今日にが限ってはそれが嬉しい人がいるかもしれない。


何だって今日はクリスマスイブなのだから。


みんな、大好きな人と綺麗なイルミネーションを見ているのだろう。


普段見せないような笑顔を見せながら。


羨ましい話だ。


その時・・・。


『弱い・・・』


その言葉が、脳裏に響くように聞こえた。


弱い・・・か。


弱くないように・・・。


強く頼りがいのある俺であるために・・・。


俺は外に出た。空は完全に闇に染まっていた。


自然の光は一切見えない。


見えるのは、文明の力だけ。


まあ、それだけで十分。


それだけでも、眩しいぐらいの明るさがある。


俺は、輝く光達を見つめながら、ため息をひとつ。


大きく息を吸って、はいて・・・。


携帯電話を取り出して、電話をかけた。


あの人に・・・。


俺はチップをかけることを選んだ。


地獄への道を覚悟したんだ。


大袈裟?


そう見えるかもしれないけど、俺にとってはそれぐらい大きなこと・・・。



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今日のは短いです。


すいません。。


眠さがピークなので、文章が拙い可能性、誤字脱字が・・・。


あったら教えて下さい!!


コメントとメッセ、午前中に返します。