弱い。
その言葉に俺は一切の反論もできない。
現にそうだから。
母さんが言っていることは間違っていないから。
俺が言っていることはすべて、逃げの言葉。
自分が傷つかないように逃げているだけの言葉だ。
絶望を味わうことが嫌だから逃げる。
この歳でそんなにつらい絶望を味わったことがないのに。
俺は怖がる。
言っても答えは目に見えている。
最近の彼女の態度を見れば特にそれが言える。
これだ。
こうやって悲観的になって、勝手に決めつけて。
彼女の本当の言葉も聞かないで。
これが弱さ。
どこかで、期待している自分はいるんだ。
彼女のあの行為は照れ隠しとかなんじゃないかって。
あり得ないんだけど、そう思っておけば少しは楽になるから。
辛さが緩和されるから。
弱さをなくして、彼女にアタックをすれば当然のように、この期待は崩れ去る。
少しだけの光も闇に覆われる。
毎日、嫌な気持ちで学校生活を送ることになるかもしれない。
そんなの、嫌だ。
想いを伝えることは、今の自分を賭けに出すということ。
チップを場に出したら、そのチップはもう元には戻らない。
増えるか減るか。
告白とかデートの誘いとかも同じ。
相手に好きだと勘ぐらせるもの全部、賭博。
俺はそこでチップを出そうかださまいか迷っている。
ここの配当はかなり上下幅が広い。
下は完全なる地獄。
そして、上は今までに見たことがないくらいの天国。
ハイリスクハイリターン。
ただでさえ、地獄に近づいている俺は、どういう道を取ればいい?
このまま、少しずつ降下していくか、博打に出るか。
悩んでも悩んでも。
全く答えは出ない。
時刻は18時。
太陽が沈むのがこの季節ではかなり早い。
夏は19時以降でも明るいのに、冬はすぐに暗くなる。
でも、今日にが限ってはそれが嬉しい人がいるかもしれない。
何だって今日はクリスマスイブなのだから。
みんな、大好きな人と綺麗なイルミネーションを見ているのだろう。
普段見せないような笑顔を見せながら。
羨ましい話だ。
その時・・・。
『弱い・・・』
その言葉が、脳裏に響くように聞こえた。
弱い・・・か。
弱くないように・・・。
強く頼りがいのある俺であるために・・・。
俺は外に出た。空は完全に闇に染まっていた。
自然の光は一切見えない。
見えるのは、文明の力だけ。
まあ、それだけで十分。
それだけでも、眩しいぐらいの明るさがある。
俺は、輝く光達を見つめながら、ため息をひとつ。
大きく息を吸って、はいて・・・。
携帯電話を取り出して、電話をかけた。
あの人に・・・。
俺はチップをかけることを選んだ。
地獄への道を覚悟したんだ。
大袈裟?
そう見えるかもしれないけど、俺にとってはそれぐらい大きなこと・・・。
↑ ↑ ↑
押してください~!!
励みになるので。
今日のは短いです。
すいません。。
眠さがピークなので、文章が拙い可能性、誤字脱字が・・・。
あったら教えて下さい!!
コメントとメッセ、午前中に返します。