63話 時間の経過 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

いくら悲しんだところで・・・。


苦しんだところで。


時間はいつも通り時を刻んでいく。


感情の変化などは一切受け付けない。


時間というものは特別で、何にも干渉することなくただただ一定のスピードで過ぎていく。


その経過を長く感じるか短く感じるか。


それは人それぞれだけど。


辛い・・・苦しい。


悲しい。


そんな気持ちを抱いた私には一秒一秒がものすごく長く感じる。


もういっそ・・・。


死んじゃいたい。


大袈裟のように思えるこの言葉も、あの瞬間だけは本気でそう思っていた。


それほどまでに私の心は荒んでいて・・・。


今はだいぶ落ち着いた方だった。


それでも、けっこうな歳月を費やして・・・だ。


今日は12月23日。


明日はクリスマスイブ。


恋人が一緒に過ごすであろう、そんな日の前日。


今日で学校が終わって、クリスマスイブの明日から冬休みとなる。


やっと地獄の日々から解放されたんだ。


私は少し嬉しくなった。


みんなと同じだけど違う気持ち。


みんなは、めんどくさい学校が終わって嬉しいだろう。


でも、私はそうじゃない。


学校は確かにそんなに楽しい場所ではないが、それよりも・・・。


隆弘の顔を見なくて済む。


見るたびに、嫌な思いをする彼の顔を。


いくら、心を取り戻してきたとはいえ、さすがに彼を見れば動揺してしまう。


まだ・・・彼とは話せるまで回復はしていない。


そう。


あの日から私は彼との会話を避けてきた。


業務連絡程度。


それも、彼の顔を見ずに。


彼には嫌な思いをさせているかもしれない。


だって彼は私のことを嫌っているわけじゃない。


むしろ好意的に見てくれているのだから。


・・・妹として。


それが嫌だ。


でも、彼はそれを分かっていないだろうけど。


だから、きっと彼は困惑しているだろう。


何で自分は避けられているのかって。


悲しい表情をしているだろう。


隆弘のその顔を思い浮かべると胸が締め付けられる。


だけど・・・。


こっちだって辛いんだ。


時間は物事を解決させてくれる。


時間は過ぎればすぎるほど、起こった出来事を風化させていく。


でも、印象に強い者の場合完全に消えることはない。


一生。


ほとんど忘れる時は来る。


だけど、映像として頭の中に残っている。


ていうか。


人は一度覚えたことは忘れることはないらしい。


でも、忘れたってよく言う。


物忘れがひどい・・・とか。


残念。


それは違うんだ。


その言い方は間違っている。


忘れはしない。


思い出せないだけ。


あまり印象に残らないこと、無意識のうちにやってしまうことは思い出しづらいんだ。


逆に、印象深いものは思い出しやすい。


それが、イメージとして映像として残っているから。


特に、初めての経験。


数少ない経験などは。


日常でよくすることなどは、思い出しづらい。


けど、初デート、ファーストキス、初めての告白。


そして・・・初恋。


こういうのは覚えてる。


最初の体験だから。


数少ない体験だから。


まぁ・・・恋愛を遊びでやっている人は覚えていないかもしれないけど。


私には間違いなく、思い出しやすいものとして残るだろう。


今日は曇り空。


明日はたしか・・・。


雪が降るらしい・・・。



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やっと12月。


裕哉は二月なので近づいてきました。


そういえば、裕哉が最後に出てきたのが32話なんですよね。


もう現実の時間軸で言うと一ヶ月登場していないという・・・ww


物語の半分を登場しない主役は前代未聞ですねww


やばいなぁ・・・w