46話 キスシーン | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

映画でキスシーンを幾度となく見てきた。


ドラマでも見てきた。


しているカップルを実際に見たこともある。


そんなときに浮かんでくる感情。


『キスってどういうものなんだろう?』


小学生や中学生みたいな・・・。


高校生にもなってキスもしたことない私。


キスがどんなものなのか。


全く知らない私。


恋愛をするにあたってキスはつきものだ。


そして、一番綺麗なシーン。


恋愛のドラマや映画などでは必ずここぞって場面で出てくるから。


そんなキスがどういうものなのか、私は知りたい。


でも、誰と?


こういうのって妥協でしていいものなの?


やっぱり好きな人の方が・・・。


ううん。


好きな人じゃなくても・・・する価値はあると思うんだ。


練習・・・って言い方は坂本君に悪いかもしれないけど。


割りきった恋愛は幾百の世界の中でありふれたこと。


現代だって・・・過去だって。


過去は自分の意思で恋愛をできなかった。


上下関係というものがあって。


身分相応の相手と結婚するというのが当たり前の世界。


映画とかでその垣根を越えた恋愛をするという物語は多々ある。


でも、それは所詮映画。


ドラマ。


実際はそんなことなんてあったのだろうか?


まぁ・・・あの人たちが当初から恋愛感情を持ち合わせてたかどうかすら曖昧だ。


昔は一夫多妻制。


武将たちは可愛い女を見つければ、自分の手元に置いて夜の行為を始める。


女たちは、自分のところに子供が生まれることを祈る。


ほんと・・・。


お互いの利害が一致した今では考えられない行為。


名誉のために頑張る女。


顔だけで人選する男。


今の玉の輿と面食い?


そう考えると今でもあるかもしれない・・・か。


今の割りきった恋愛はただ関係を持った二人とか、妥協で恋をする人たちとか。


私みたいに、ただの好奇心で経験を積もうと考える人がたくさんいる。


一途で純粋な人にとってはそういう人たちは嫌な人間って思うのかも。


雨は休むことなく降り続く。


一定のリズムを奏でながら傘に雨が当たる。


その傘は相変わらず私の方を向いていて、彼の外側の肩には当然のように雨があたっていて。


申し訳なさと有難さと。


「どこか入る?」


彼が聞いてきた。


「あれ?帰るんじゃないの?」


彼の提案に少し嬉しくなりながらも、私はこんなことを言う。


「帰りたい?」


「私は・・・どっちでも」


「そっか。じゃあ、雨宿りしたら帰ろうよ」


「雨が降ってるから坂本君は帰りたいんじゃないの?」


「もう少し・・・一緒にいたいんだよ」


へぇ・・・。


直球が飛んできて思わず苦笑してしまった。


草食系。


頑張ればそのレッテルが外れるんじゃないかな。


私たちが雨宿りのために入ったのは大きなショッピングモールだった。


時間つぶしのために、私たちは商品を見て回る。


「坂本君って服とか買うの?」


「・・・僕が着ているのは何だ?」


彼はあきれ顔をうかべていた。


「そうじゃなくて・・・好みとかこだわりとかはあるのかなって」


私は男物のシャツを手にとる。


裕哉さんに似合いそうだなぁ・・・。


赤が基調とされていて黒のラインが入ったパーカー。


それを着ている裕哉さんを想像しながらそう思った。


まだ全然・・・・。


私は坂本君だけを見れていない。


やっぱ、手を繋ぐだけじゃダメ・・・かな。





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昨日更新情報行ってなかったみたいですね。


ん~・・・。


今日のはいってることを祈る!