41話 すべてを捨てて | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

私は彼に取ってもらったぬいぐるみをじっと眺める。


複雑・・・。


だな。


初めて貰った異性からのプレゼント。


それは、ごく普通の彼氏からというもの。


普通・・・。普通だ。


それなのに不満。


私の初めてはどんどんなくなっていく。


それは彼氏がいれば当たり前だ。


色んなことを経験して行くのは当たり前。


初めてて言うのはいつか消化されて失われていくもの。


人によって速度は違うけれど。


初めての彼氏・・・。


初めてのプレゼント・・・。


次は何だろうか?


きっと・・・。


私は自分の手の平を見た。


手を繋ぐ・・・そんなことかもしれない。


初デートが終わって今、坂本君はどんなことを考えているだろう?


私と似たようなことを考えている。


そんなことは絶対あり得ないだろうけど。


私は手の平サイズの小さなぬいぐるみを手にとって、優しく頭を撫でた。


クマのぬいぐるみ。


優しい笑みで私を見つめている。


私はそんな呼吸のない相手に笑顔を見せることができない。


「きっと、君は貰われる相手を間違えたね。可哀想に・・・」


優しく何度も頭を撫でる。


笑顔が素敵な、可愛らしい女の子。


そんな人に貰われていたら幸せだっただろうに。


私みたいな腐りきった心の持ち主に貰われて・・・。


さらに複雑な表情で見られて・・・このぬいぐるみが不憫に思えた。


「はぁ・・・」


私はため息をついた。


やっぱり感情の変化は自分ではどうしようもない。


好きって思える人を諦めることなんてできない。


理性。


本能。


すべてが私に忠告をする。


これは意味のないことなんじゃない?


って。


いつか、傷つき・・・悲しみ・・・。


辛い思いをするだけなんじゃない?


と。


そんなことは分かっているし、何度も葛藤し続けた。


でも・・・・でも!!


これが違うんだとしたら他にどうすればいい!?


どうすれば、私は幸せな未来を歩める?


考えても・・・考えても・・・。


いい答えなんて出ないんだ。


だからこうするしかないんだ。


『いい答えがあるじゃん』


心の中の自分が頭に直接語りかけてきた。


『いっそ、好きなままでいればいいんじゃない?』


そんな簡単で馬鹿なことを。


「・・・それは幸せなんかじゃない」


『でも、坂本君と付き合っても幸せじゃないんでしょ?』


「・・・そうだけど」


『だったら、辛くても。苦しくても好きな人だけを思ってればいいじゃない』


「うるさい!!」


私はその一言で脳の中にいる自分の一蹴した。


「今さら・・・変えることなんてできないんだ。私は前に進むしかない」


決めた。


自分の初めて・・・。


そして恋。


これらに悩んでいるのはもうダメだ。


悩んで悩んで・・・。


答えが見つからないのなら。


すべてを捨ててしまえばいい。


恋という感情をなくして・・・。


いっそ。


初めてをなくしてしまえば・・・それでいい。




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考えすぎて理奈が壊れてきました。


う~ん・・・。


次は二回目のデートになります。


それにしても理菜編が思った以上に長いなぁ・・・。