私は彼に取ってもらったぬいぐるみをじっと眺める。
複雑・・・。
だな。
初めて貰った異性からのプレゼント。
それは、ごく普通の彼氏からというもの。
普通・・・。普通だ。
それなのに不満。
私の初めてはどんどんなくなっていく。
それは彼氏がいれば当たり前だ。
色んなことを経験して行くのは当たり前。
初めてて言うのはいつか消化されて失われていくもの。
人によって速度は違うけれど。
初めての彼氏・・・。
初めてのプレゼント・・・。
次は何だろうか?
きっと・・・。
私は自分の手の平を見た。
手を繋ぐ・・・そんなことかもしれない。
初デートが終わって今、坂本君はどんなことを考えているだろう?
私と似たようなことを考えている。
そんなことは絶対あり得ないだろうけど。
私は手の平サイズの小さなぬいぐるみを手にとって、優しく頭を撫でた。
クマのぬいぐるみ。
優しい笑みで私を見つめている。
私はそんな呼吸のない相手に笑顔を見せることができない。
「きっと、君は貰われる相手を間違えたね。可哀想に・・・」
優しく何度も頭を撫でる。
笑顔が素敵な、可愛らしい女の子。
そんな人に貰われていたら幸せだっただろうに。
私みたいな腐りきった心の持ち主に貰われて・・・。
さらに複雑な表情で見られて・・・このぬいぐるみが不憫に思えた。
「はぁ・・・」
私はため息をついた。
やっぱり感情の変化は自分ではどうしようもない。
好きって思える人を諦めることなんてできない。
理性。
本能。
すべてが私に忠告をする。
これは意味のないことなんじゃない?
って。
いつか、傷つき・・・悲しみ・・・。
辛い思いをするだけなんじゃない?
と。
そんなことは分かっているし、何度も葛藤し続けた。
でも・・・・でも!!
これが違うんだとしたら他にどうすればいい!?
どうすれば、私は幸せな未来を歩める?
考えても・・・考えても・・・。
いい答えなんて出ないんだ。
だからこうするしかないんだ。
『いい答えがあるじゃん』
心の中の自分が頭に直接語りかけてきた。
『いっそ、好きなままでいればいいんじゃない?』
そんな簡単で馬鹿なことを。
「・・・それは幸せなんかじゃない」
『でも、坂本君と付き合っても幸せじゃないんでしょ?』
「・・・そうだけど」
『だったら、辛くても。苦しくても好きな人だけを思ってればいいじゃない』
「うるさい!!」
私はその一言で脳の中にいる自分の一蹴した。
「今さら・・・変えることなんてできないんだ。私は前に進むしかない」
決めた。
自分の初めて・・・。
そして恋。
これらに悩んでいるのはもうダメだ。
悩んで悩んで・・・。
答えが見つからないのなら。
すべてを捨ててしまえばいい。
恋という感情をなくして・・・。
いっそ。
初めてをなくしてしまえば・・・それでいい。
↑ ↑ ↑
押してください~!!
励みになるので
考えすぎて理奈が壊れてきました。
う~ん・・・。
次は二回目のデートになります。
それにしても理菜編が思った以上に長いなぁ・・・。