39話 ウブな男の子 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「高橋さん。起きて」


え?寝てるのは坂本君じゃ・・・。


とか起きた直前は思っていたけど、意識がはっきりしてきて、彼の隣で寝ていた自分に気付いた。


どうやら、知らぬ間に私も寝てしまっていたようだった。


「ごめん・・・寝てて・・・」


私は額に当てながら答えた。


「大丈夫。てか、さっきまで僕が寝てたし・・・」


「ああ。それはいいよ。君の寝顔見といたから」


「そうなの!?」


「うん」


私はからかうように答える。


「別にいよ。それはお互い様だから」


その彼の言葉を聞いた途端に一気に余裕がなくなって、赤面してしまう。


「見てたよ」


ニコッと笑う彼の笑みにはなんの悪意も見られない。


純粋な笑顔。


「はぁ・・・」


私はその笑顔に反論もできず、ただため息をついた。


「どしたの?」


彼は私の顔を覗き込む。


「なんでもないよ。それより、この後どこ行くの?」


「高橋さんは行きたいところある?」


「私?全くない」


「そっか。じゃあ、どうしよっかなぁ・・・」


彼は途方に暮れる。


「・・・決めてなかったんだ?」


「うん」


「じゃあ、なんでデートしようって・・・」


「時間を共有したかったから・・・です」


照れ笑いを浮かべながら彼は言った。


「ありがと」


私は、座っている形が少し窮屈に感じ、手を動かし体の位置を変えようとした。


「よいしょ・・・」


体勢を変えて、手が反動で動く。


その手は、力なく大きく揺れた。


それが、彼の手の甲にピンポイントで当たる。


彼はびくっと反応して手を自分の方へ引いた。


私は自分でも驚くぐらい冷静で、当たったな。


それぐらいにしか感じてなかった。


「ごめん・・・」


私は思わず謝ってしまう。


「いや・・・大丈夫」


女の子か。


彼にそう言いたくなるような反応。


手が触れただけで・・・こんなに?


もしかして、この歳にもなって手を繋いだことないウブな男の子なのだろうか?


いくら草食系だからって・・・。


高校一年。


恋愛の経験ぐらい・・・。


なんて言ってみるが、私も手を繋いだことない。


旬な体を持て余した、処女。


理想の恋愛を追い求めていたバカな女の子。


ファーストキスはこんな感じで・・・。


みたいな。


恋愛のABCだっけ?


そのAにすらたどり着いていない夢見る少女。


人のことなんて言えないか・・・。


ただ、私の考え方は変わってきた。


理想を求めるのをやめた。


現実を見るようになった。


私は坂本君を見る。


彼はどうなんだろうか?


少し・・・興味があった。


坂本君の恋愛の経験と、考え方を。


「ねぇ、坂本君」


「なに・・・かな?」


「坂本君って今まで彼女いたことあるかな?」


「いたことないよ!!」


手をブンブン振り、焦りながら彼は即答した。


「そうなんだ。じゃあ、手を繋いだこととかもない?」


「ないよ」


「へぇ・・・」


珍しい男の子。


身なりは悪くない。


それどころかいい方だ。


身長は165で可愛らしい顔立ち。


年上のお姉さん方が好きそうな顔立ちだ。


世間一般で言う童顔ってやつかな。


そんな彼が何の経験もないし・・・か。


確かに、チャラいタイプには見えないけど・・・少し意外。


「嫌いになった?」


少し不安そうに彼が聞いてきた。


「え?なんで?」


「なんとなくそう見えたから」


「そんなことないよ」


私は笑顔をみせる。


その笑顔にやっぱ差がある。


自分で気づいていた。


それでも、『ない』って言い聞かせる。


『諦める』


そう決めたんだから・・・。




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今日は夜までバイトなのでこの時間の更新です。


あ~・・・眠いww


そういえば、みんなチョイ役ですが、人数が増えてきたので


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誰だっけ?って人がいたらみてくださいww