37話 比較 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

比較しているわけじゃない。


裕哉さんと彼を。


ただ・・・。


「100m、4本目!!」


先生が笛を鳴らして、私たちは一斉に走り出した。


今日は土曜日。


学校が始まって初めての休日。


だが・・・。


当然のように部活があるわけで。


今日の部活は午前中。


朝、眠気と戦いながらなんとか勝利をおさめこうやってキツイ練習に出てる。


最近思うことがある。


今、私は部活を続けている意味があるのかなって。


元々の入った目的はもう抹消された。


粉々に消え去って、どこかへ流れていった。


いる意味は・・・ない。


「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」


全部で10本の100mダッシュを終えて、私は膝に手を置いて疲れを少しでも軽減させようとする。


「大丈夫?」


坂本君が私に水を手渡してくれた。


「ありがと。多分大丈夫かな」


私はそれを受け取り、少しの量を口に含んで後を首筋に。


「なんで首に?」


「いや・・・熱中症対策的な感じ」


「そうなんだ」


彼の優しい声。


いいなぁって思う。


安心感がある。


裕哉さんみたいで。


・・・比較してんじゃん。


内心肩をすくめて苦笑した後、思ったこと。


こうやって、彼に出会えたのも陸上をやっていたおかげ。


となりのクラスの彼と、同じ部活でなかったら話す機会もないだろう。


そう考えれば・・・。


入った意味・・・今もいる意味はあるのかもしれない。


人との出会いは一期一会っていうしね。


「そういえばさ」


「ん?」


私は、水を含んだままの口で返事をする。


「この後どこに行く?」


その言葉に私は思わず、口に残っていた水を拭きだした。


「何言ってんの!?」


「何って・・・。せっかくの土曜日ですよ?」


「まあ、そうだけど・・・」


「午後・・・。何か用事あった?」


「用事はないけどさぁ・・・」


私は人差し指をぐるぐる回す。


何て言えばいいかなぁ。


彼とのデートが嫌なわけじゃない。


ただ・・・絶対汗臭い。


彼はどうかは知らないが、私が。


彼は一応彼氏だ。


それなりに気を使わなくちゃいけない。


身なりには。


「なに?」


言いづらそうにしている私に遠慮なく突っ込んでくる。


「察してよ」


「え・・・無理だ」


「あ~・・・もう!」


私が少し大きな声を出すと、彼の体がびくっと震えた。


可愛い。


・・・なんて。


「練習の後何だから、絶対汗臭いから嫌なの!」


「そんなこと?」


「そんなことって・・・」


「気にしないけどなぁ。高橋さんの匂いだし」


「そっちの匂いじゃないことは明白なんだけど?」


「あれ?言葉なのに伝わったんだ?」


「なんとなくね」


「悪臭の方の臭いって言いたいの?」


彼はため息をつきながら私に聞いた。


「そうだよ」


「そんなことないから」


「休憩、終わりです!!」


マネージャーが私たち全員に聞こえるような大声でそういった。


「なんか、休憩をしていた気がしないんだけど?」


少し嫌味っぽく彼に言った。


「ごめん」


手を合わせて、彼は言う。


「別にいいけど・・・。練習終わったら・・・考えといて」


私はデートを了承した。




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時間がなかったので速攻で書きましたww


誤字脱字あったらすいません。。


さぁ、この後は二人のデートです。


草食系男子と、高橋理菜と・・・。


お楽しみに!!


そして、コメントの返事まだ返せていません。。


すいません。。