23話 優しさ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side裕哉~


「好きって言ってくれるなら・・・付き合う?」


悩んだ末の答えがこれ。


馬鹿な自分が選んだ答え。


途端に彼女の顔が明るくなった。


「いいの!?」


「うん」


僕は頷いた。


「やった」


彼女は満面の笑みを浮かべながら僕の手を握った。


これでよかったのか?


奥に潜むもう1人の自分が聞いてきた。


僕はそれに対して何も答えない。


何も・・・。


「どこ行くの?」


「恋人同士が行くところっていったら一つしかないじゃん」


彼女はそう言ってウインクをする。


「いやいや!!さすがにまだ早いだろ」


焦りながら返答をする。


「冗談、冗談」


彼女は笑いながら僕の手を引く。


冗談にしては・・・。


僕は周りを見渡す。


少しずつ。


『ご休憩』やら『ご宿泊』やらの文字がちらつく店が増えているのは気のせいだろうか?


僕が敏感になっているだけ?


意識しすぎているだけ?


「どうしたの?そんなきょろきょろして・・・」


「なんでもない」


結果的に彼女が入った店は、ゲームセンターだった。


鼓膜が破けそうなぐらい大きな大音量が僕の耳の中に入ってくる。


制服を着た学生。


私服の大学生。


ガラの悪い方々・・・。


そんな人が来ているイメージのゲームセンター。


でも、意外に・・・。


女の人とかも多かった。


音楽のゲームとかをしていたり、レーシングゲームをしていたり。


考え方が古いのか?


そんなことを思う。


ゲーセン来たことほとんどないからなぁ・・・。


「ゲーセンでなにするの?」


「何って・・・。わかんない?」


彼女は奥の方へ足を進めていく。


げ・・・。


僕が目にしたのは、いくつもの箱形の機械。


僕が最も嫌いとしているあれだった。


今まで、付き合ってきた人に、一緒にとろうよ。


とか言われてきたけど、ほとんど断ってきた。


それを・・・。


「プリクラ一緒にとろ!」


「・・・嫌です」


僕は即答した。


「なんで~?」


「写真写りが・・・」


僕は彼女から視線を逸らす。


「別に私は気にしないから!!」


「そういう問題じゃなくて・・・」


「初デート記念に一枚欲しいんだけど・・・」


彼女は、僕の方に回り込んで


「だめ・・・かなぁ?」


子猫みたいな表情で手を合わせて小首を傾げた。


「う・・・」


断れない。


その表情はずるい・・・。


「わかった・・・」


僕は不本意ながら、プリクラ機の中に入って行った。


お願いって言われると・・・断りずらい。


僕には、王子様タイプにはなれない。


よくあるじゃん。


俺についてこいよ。


みたいな王子様タイプ。


それと対等しているのが優しい思いやりタイプ。


基本的に勝つのは、恋愛に不器用な王子様タイプ。


女の子はキュンキュンするんだって。


・・・ああいうのに。


だから『お前』なんて呼ばれたい人も多数いるとか・・・。


僕には、到底無理。


相手を下には見れない。


できるだけ、相手のことを思って行動したい。


傷つけたくない。


そう思う。


それがたとえ。


好きじゃなくても付き合っている人なら・・・。






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今日は日曜日ですね。


みなさん、何をしていますか?


僕は・・・特に予定なしですねww