~side裕哉~
「好きって言ってくれるなら・・・付き合う?」
悩んだ末の答えがこれ。
馬鹿な自分が選んだ答え。
途端に彼女の顔が明るくなった。
「いいの!?」
「うん」
僕は頷いた。
「やった」
彼女は満面の笑みを浮かべながら僕の手を握った。
これでよかったのか?
奥に潜むもう1人の自分が聞いてきた。
僕はそれに対して何も答えない。
何も・・・。
「どこ行くの?」
「恋人同士が行くところっていったら一つしかないじゃん」
彼女はそう言ってウインクをする。
「いやいや!!さすがにまだ早いだろ」
焦りながら返答をする。
「冗談、冗談」
彼女は笑いながら僕の手を引く。
冗談にしては・・・。
僕は周りを見渡す。
少しずつ。
『ご休憩』やら『ご宿泊』やらの文字がちらつく店が増えているのは気のせいだろうか?
僕が敏感になっているだけ?
意識しすぎているだけ?
「どうしたの?そんなきょろきょろして・・・」
「なんでもない」
結果的に彼女が入った店は、ゲームセンターだった。
鼓膜が破けそうなぐらい大きな大音量が僕の耳の中に入ってくる。
制服を着た学生。
私服の大学生。
ガラの悪い方々・・・。
そんな人が来ているイメージのゲームセンター。
でも、意外に・・・。
女の人とかも多かった。
音楽のゲームとかをしていたり、レーシングゲームをしていたり。
考え方が古いのか?
そんなことを思う。
ゲーセン来たことほとんどないからなぁ・・・。
「ゲーセンでなにするの?」
「何って・・・。わかんない?」
彼女は奥の方へ足を進めていく。
げ・・・。
僕が目にしたのは、いくつもの箱形の機械。
僕が最も嫌いとしているあれだった。
今まで、付き合ってきた人に、一緒にとろうよ。
とか言われてきたけど、ほとんど断ってきた。
それを・・・。
「プリクラ一緒にとろ!」
「・・・嫌です」
僕は即答した。
「なんで~?」
「写真写りが・・・」
僕は彼女から視線を逸らす。
「別に私は気にしないから!!」
「そういう問題じゃなくて・・・」
「初デート記念に一枚欲しいんだけど・・・」
彼女は、僕の方に回り込んで
「だめ・・・かなぁ?」
子猫みたいな表情で手を合わせて小首を傾げた。
「う・・・」
断れない。
その表情はずるい・・・。
「わかった・・・」
僕は不本意ながら、プリクラ機の中に入って行った。
お願いって言われると・・・断りずらい。
僕には、王子様タイプにはなれない。
よくあるじゃん。
俺についてこいよ。
みたいな王子様タイプ。
それと対等しているのが優しい思いやりタイプ。
基本的に勝つのは、恋愛に不器用な王子様タイプ。
女の子はキュンキュンするんだって。
・・・ああいうのに。
だから『お前』なんて呼ばれたい人も多数いるとか・・・。
僕には、到底無理。
相手を下には見れない。
できるだけ、相手のことを思って行動したい。
傷つけたくない。
そう思う。
それがたとえ。
好きじゃなくても付き合っている人なら・・・。
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今日は日曜日ですね。
みなさん、何をしていますか?
僕は・・・特に予定なしですねww