「お兄ちゃん・・・羨ましいなぁ」
ベッドに腰掛けながら私は呟く。
私は携帯を手に取る。
そしてぎゅっと握りしめた。
そして目を閉じて、彼の顔を思い浮かべる。
彼のいろんな表情を想像した後・・・。
「重いなぁ・・・」
内心肩をくすめて苦笑した。
重い女の子は愛想つかれるんだって。
誰かが言ってた。
だけど、軽い女の子も愛想つかれるって。
そこは紙一重。
ちょうどいいところを保つのは大変。
相手を好きになりすぎず・・・嫌いにならないように。
でも、私にはそれは無理そうだ。
もうすでに・・・。
私は彼のことが大好きすぎる。
重い女はだめだよなぁ・・・。
その時、携帯が手の中で揺れた。
ビクッと私の体が反応する。
「誰だよ~・・・」
携帯を開く。
『菅野美雪』
友達からだった。
クラスで一番の友達から。
『もしもし?』
『理菜~!!』
耳元で響く声。
私は思わず、顔をしかめて、耳元から携帯を離す。
『どうしたの?そんな大声で・・・』
『声が聞きたくなってさ~』
『美雪・・・。私はあなたの彼氏じゃないんだけど?』
『それは知ってるけど。最近会ってないしさ~』
『彼氏と会ってればいいじゃん』
軽い嫌みを言う。
『彼氏とも会ってるよ。たまにだけど』
『たまになの?』
『毎日は会わないよ』
『なんで?』
『毎日会ってたらさすがに疲れるかなって』
『へぇ・・・』
私とは考え方が違う。
私は、会えるならできるだけ会いたい。
そう思う人だ。
・・・。
それが重いってことかもしれないけど。
『そういえば、今日彼氏に聞かれたんだけどさ』
『うん?』
『恋と愛のちがいって何かなって』
なんじゃそりゃ。
『恋と愛?』
『うん。似てる言葉だけどもし、同じ意味だったら二つも漢字はできないわけだし』
『恋は、まだ付き合ってなくて、愛は付き合ってることじゃない?』
『でも、恋人っていうじゃん』
『う・・・』
『漢字って難しいよね』
『だね~』
なんか、訳の分からない会話。
『そういえば、理菜は好きな人できた?』
『ふぇ!?急に何?』
『その反応はできたんだ?』
私は今ままで、誰にも自分の恋愛事情を語ったことがなかった。
遠くに好きな人がいる。
一度しか見てない人のことを好きになった。
そんなこと言ったら、馬鹿にされそうだったから。
『どっちでもいいじゃん』
『え~・・・教えてよ』
美雪は追及してくる。
『嫌だ』
私は見えない相手に舌を出してそういった。
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明日は・・・裕哉編です。
告白の返事はいかに!?