21話 迷宮 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side理菜~


日々。


彼への思いが募っていく。


宿題をやっていても、部活で練習している時も。


一度は彼の顔が浮かんでくる。


彼のことが好きになっている。


だけど、メールはあれ以来していない。


したいという感情は強い。


だけど、話す内容がない。


それに迷惑かもなんて思ってしまったりもする。


あれから、もう一週間だ。


このままメールをしなければ忘れられてしまうかもしれない。


色々な思いが交差する。


送るか・・・送らないか。


時刻はもうすぐよるの10時。


送るなら早く送らないと、それこそ迷惑になってしまう。


「あ~・・・!!」


優柔不断の自分に嫌気がさしてくる。


悩むのもめんどくさくなってくる。


もういっそ告白しちゃおうかな・・・。


なんて。


見込みのない戦い。


どう考えても振られるのを前提とした戦いだ。


だって、評価も上げないで突っ込もうとしているのだから。


まだ、彼との親密度は5%ぐらい。


到底、OKされるとは思えない。


さすがにそんなすぐ当たって砕けたくはない。


初恋の相手だ。


もう少し慎重に・・・。


コンコン。


ドアをノックされた。


「だれ?」


「俺」


兄の声がした。


「何?」


「少し入っていいか?」


珍しい。


普段兄はこんなことは聞かない。


ノックした後、私が待ってとか言わない限り勝手に入ってくる。


「いいよ」


兄は、ゆっくりとドアを開けて、部屋の中に入ってきた。


「どうしたの?」


「あのさぁ・・・」


兄は、近くにあった座布団の上に座る。


「ん?」


「女の子ってどんなプレゼントをもらうと喜ぶんだ?」


・・・。


唖然。


いきなり何を言っているんだこの兄は。


「急に・・・なに?」


「いや・・・意味はない」


兄は斜め上を向いた。


ずいぶんと分かりやすい・・・。


「・・・誰にあげるの?」


「え・・・と・・・」


兄は言葉に詰まる。


「そんな言いにくい相手?」


「・・・」


兄は黙る。


「・・・好きな人でもできたんだ?」


「う・・・」


図星か。


なんて簡単な人なんだ。


「それで、その子が誕生日だからなにをあげるべきか・・・ってとこ?」


「・・・ご名答」


「光りものとかがいいんじゃない?」


「なにそれ?」


「ネックレスとか」


「ネックレスかぁ・・・」


「あんまり高すぎないやつ」


「他は?」


「・・・そんな案がたくさん出るわけじゃないんだけど・・・」


「あ、ごめん」


「てか、お兄ちゃん好きな人いたんだね」


私にはそれが驚きだった。


今まで恋愛のというものに興味を示さなかった兄が・・・。


だけど。


私は兄を見る。


高2という年齢を考えたらいい加減できないと逆に不自然だよね・・・。


「まあ・・・な」


「初恋?」


「うん」


「頑張ってね」


兄を応援する優しい妹。


お兄ちゃんにはそう見えただろうか?


でも、実際は羨ましいだけだった。


そして、少し妬んでいた。


告白に踏み切ろうとしている兄に。


私は・・・。


恋愛という名のラビリンスから抜けられずに。


立ち止まって。


告白というゴールにたどり着けないでいる・・・。




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あ~・・・眠いww


今日は朝早い更新です。


朝はつらい・・・。


明日も理菜編です。