「どうしてここまで・・・」
浮かんだ相手はだんだんおぼろげになってきた初恋の人。
自分自身が分からない。
もう・・・3年もたつのに。
今日は、他の女の子と一緒にいたのに。
それでも浮かんでくるのは・・・あの人。
自分の一途さには驚きだ。
だけど、自分の浮気性にも驚きだ。
この人が好き。
そういい続けて、その人だけを見てるのに、他の人と付き合うのだから。
遊びを簡単に承諾していまうのだから。
一途。
僕にはその言葉が該当して該当しない。
心の奥底では一途なんだろう。
だけど、結果。
結果論だけを見れば、たらし。
チャラい男。
うん。そんな感じだ。
コンコン。
ノックが聞こえた。
「はい」
僕が返事をすると、和服を着たおばさん・・・。
(いや、お姉さんということにしておこう)
そして、ぐだぐだとこの旅館について説明を始める。
温泉がどこかを聞いた後は、すべて右から左。
この旅館の歴史なんぞ知ったことではない。
長い話が終わり、おば・・・お姉さんが部屋から出ていく。
姿が見えなくなったと同時に、我慢していた欠伸がでる。
「数学の授業より眠かったな・・・」
おかげさまで、一階に降りて温泉がある場所までいく気にもならない。
僕は、またベットに寝転がり、ゆっくり目を閉じた。
****************
「今日の図工の時間。また四人で一緒にやろ!」
女の子が笑顔で言った。
「いいよ。また絵、書くんだっけ?」
僕が聞く。
「そうだよ。スケッチしてそれを元になんかやるんだって」
僕の初恋の相手が言った。
「俺、作れる気がしないんだけど」
僕の一番の男友達が言った。
・・・あの頃の。
「@@@は絵心ないからね」
女の子は彼を馬鹿にする。
「うん、確かに」
初恋の人もそれに同調する。そして続けて、
「裕哉君を見習いなよー」
って。
「僕!?あんまり上手くないんだけど」
謙遜しているけど少し喜んでる。
「ここで、書こ!どんな絵書く~?」
女の子が言った。
「どうせ、あんまり書かずにおしゃべりになる気がするけど?」
・・・マセガキ。
「それはそれで楽しいじゃん」
初恋の人がそういう。
「そうだね」
マセガキの自分は好きな人の意見をすぐに取り入れる。
同調する。
そして、いつも通り、校舎の外にある、段差に四人で横並びに座って、談笑会が始まる。
***************
眠ったわけじゃない。
眼を閉じて、昔のことを思い出してただけ。
小学生のあの頃。
僕には好きな人なんてものはいなかった。
女の子二人も、男の子も。
同じ友達。
あの頃はまだそう思ってた。
けど、次第に感情は変化していく。
いや・・・次第にじゃなかった。
それは・・・そう。
突然のことだった。
あの時は驚いた。
初めて・・・人を好きになったあの感情。
考え方が重すぎて、僕は初めて自分が嫌いになった。
好きになってから、毎回思ってた。
小学生のころに戻りたいって。
戻れれば、また一番仲が良かった女の友達に戻れたのだから。
まあ・・・全部。
「今さらだよなぁ・・・」
携帯を軽く上に放り投げて、毛布の上に落とした。
ポスン。
その時の擬音が虚しすぎて、僕は苦笑しながらまた目を閉じた・・・。
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暑いのに、雨・・・。
あ~・・・湿度やばい。
今日の更新は早めです。
昨日のうちに書いたので。
明日は「1秒と3分です」
おたのしみに♪