完全なデートの誘いに僕はなんて返事を打てばいいだろうか?
彼女がいない。
彼女がほしい。
そう考えた時に返信の文字か決まっている。
ただ・・・。
今回は初めて少し悩んでいる。
相手は大きく言えば学校中のアイドルみたいな存在。
高嶺の花。
そんな相手からの誘い。
いつもの僕ならすぐ飛びつくだろう。
だけど・・・。
理菜さんの顔が頭をよぎった。
山口綾香と遊んだところで浮気になるわけじゃない。
別に理菜さんは彼女ってわけじゃないんだし。
なのに。
自分の中で答えは出しているのに。
優柔不断。
・・・はぁ。
今日何度目の溜息だろうか。
鬱な気分からの解放。
何も考えずに、旅行を満喫する。
これが今回の目的だったのに。
普段にも増して悩んでいる僕がいる。
悩んでも。
悩んでも。
答えは見つかるわけじゃない。
なら・・・。
『嫌じゃないですよ。いつですか?』
僕が選んだ選択肢はこっち。
投げやりに決めた選択肢。
どうせ、ほとんど会えない人。
そんな人のことを考えても・・・。
僕には遠距離恋愛は似合わない。
遠距離な会えないというもどかしさ。
会いたい時に会えない辛さがある。
そう考えた時に、遠い人は嫌だ。
近くにいる人がいい。
携帯が振動する。
相変わらずの返信の早さだ。
『小林君の暇な日』
どう考えてもおかしい・・・。
山口綾香は日常生活が多忙な人だ。
親が英才教育をしていて、習いごとが多数。
そして、塾にも行っている。
お嬢様・・・ってほどの金持ちでもないのだが。
というか。
あの人には今時間がそんなにあるだろうか?
受験生。
山口綾香は推薦ではなく一般入試で受験をする。
それも、あの東大って噂だ。
秀才。
天才。
どちらにも該当する女の子。
完璧な。
そんな彼女が・・・。
『山口さんが暇な日はいつですか?』
『私ですか?私はいつでも大丈夫ですよ』
・・・。
『受験勉強は?』
『たまには休息も必要かなと・・・』
『わかりました。日にちは来週の日曜日でいいですか?』
『大丈夫です。楽しみにしてますね』
ここでメールが途切れる。
旅館の一室。
ここで、デートの約束をしている自分。
僕は失笑して、仰向けに布団に寝転がった。
天井の電気で眼がくらむ。
一瞬視界が真っ暗になった時、1人の人の顔が浮かんだ。
「・・・僕は」
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励みになるので。
裕哉君・・・つかめない人です。
てか、みんなよくわからない人ですが・・・。
これからどうなっていくでしょうか。。