~side裕哉~
理菜さんと別れて、今日泊まるホテル・・・。
いや、これは旅館と呼ぶにふさわしい建物に止まった。
僕は携帯のアドレス帳を開いた。
『た』の行。
高橋理菜の名前があった。
「なにしてんだろ・・・」
僕は携帯を勢いよく閉じて、ため息をついた。
罪悪感が当然のように残った。
家には入らなかった。
彼女に手を出したわけじゃない。
だけど、よこしまな気持ちがあったことは確か。
好きでもないのにそういう対象で見たのは確か。
「まあ・・・今までと変わらない・・・か」
毎回そうだ。
好きでもない女の子と付き合って。
その子の笑顔を見るたびズキンってくる。
彼女はきっと僕のことを好きでいてくれているのに、僕は彼女を本気で好きになってはいない。
頭の隅には初恋の女の子がめぐっている。
罪悪感に苛まれる。
別れた後、少し感傷に浸る。
そして、すぐ他の女の子と付き合ってみたり・・・。
付き合って、罪悪感が生まれて・・・。
その繰り返しだ。
人間は失敗を糧にして、次はしないようにって考える。
そして、成長していくものだ。
だけど、僕は失敗を繰り返す。
分かっていて。
あえてその道を選ぶんだ。
なんで僕は彼女という存在を求めているのだろう?
好きにならないのにもかかわらず。
答えがわからない自分に問いかけても意味はない。
その時、2人の人からメールが届いた。
1人目は・・・。
山口綾香。
同級生だった。
同じクラスの女の子で学校中からも人気の高い。
可愛らしく清楚な感じで、男子からはウケがいいとか何とか。
なんだろ・・・。
受信ボックスを開く。
『こんばんわ。夏休みだけど、小林君はなにをしていますか?もしよかったら、今度遊びにでも行きませんか?』
どう考えても・・・。
デートのお誘いにしか見えないメールだった。
山口さんが・・・。
付き合ったら、たくさんの綾香ファンにころされるだろう。
いや・・・もしかしたら『何人かで』遊ぶのかもしれない。
『何人でですか?』
僕はメールを返す。
そして、もう一通のメールを開く。
その人は・・・理菜さんだった。
『今日は色々とありがとうございました。上手く案内できなくてごめんなさい。また、今度機会があったら頑張ります!!家が遠いので、会うことは今後ないかもしれませんが、メールしたいです。よろしくお願いします』
少しドキッとした。
彼女は僕のことをどう思っているのだろうか。
憧れ?
それとも・・・。
いや、自惚れるのはよくない。
違ったら馬鹿みたいだ。
彼女は僕に『憧れてた』そういった。
僕はこれを真摯に受け止めることにする。
『こちらこそ、よろしくお願いします!』
敬語だから少し他人行儀に見える。
だけど・・・まあいいか。
僕は返信を返して携帯を布団の上に投げた。
窓からは三日月が見えた。
結局・・・。
今日の夜は晴れたんだなぁ。
メールの受信音が鳴った。
山口綾香からのメール。
『えと・・・二人です。嫌ですか?』
・・・なんだかなぁ。
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なんだかなぁww
三人目の登場人物ですか。
終盤まで出てくるキャラではありません。
裕哉君、けっこうもてる人ですww
羨ましいなぁww