12話 メール | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side裕哉~


理菜さんと別れて、今日泊まるホテル・・・。


いや、これは旅館と呼ぶにふさわしい建物に止まった。


僕は携帯のアドレス帳を開いた。


『た』の行。


高橋理菜の名前があった。


「なにしてんだろ・・・」


僕は携帯を勢いよく閉じて、ため息をついた。


罪悪感が当然のように残った。


家には入らなかった。


彼女に手を出したわけじゃない。


だけど、よこしまな気持ちがあったことは確か。


好きでもないのにそういう対象で見たのは確か。


「まあ・・・今までと変わらない・・・か」


毎回そうだ。


好きでもない女の子と付き合って。


その子の笑顔を見るたびズキンってくる。


彼女はきっと僕のことを好きでいてくれているのに、僕は彼女を本気で好きになってはいない。


頭の隅には初恋の女の子がめぐっている。


罪悪感に苛まれる。


別れた後、少し感傷に浸る。


そして、すぐ他の女の子と付き合ってみたり・・・。


付き合って、罪悪感が生まれて・・・。


その繰り返しだ。


人間は失敗を糧にして、次はしないようにって考える。


そして、成長していくものだ。


だけど、僕は失敗を繰り返す。


分かっていて。


あえてその道を選ぶんだ。


なんで僕は彼女という存在を求めているのだろう?


好きにならないのにもかかわらず。


答えがわからない自分に問いかけても意味はない。


その時、2人の人からメールが届いた。


1人目は・・・。


山口綾香。


同級生だった。


同じクラスの女の子で学校中からも人気の高い。


可愛らしく清楚な感じで、男子からはウケがいいとか何とか。


なんだろ・・・。


受信ボックスを開く。


『こんばんわ。夏休みだけど、小林君はなにをしていますか?もしよかったら、今度遊びにでも行きませんか?』


どう考えても・・・。


デートのお誘いにしか見えないメールだった。


山口さんが・・・。


付き合ったら、たくさんの綾香ファンにころされるだろう。


いや・・・もしかしたら『何人かで』遊ぶのかもしれない。


『何人でですか?』


僕はメールを返す。


そして、もう一通のメールを開く。


その人は・・・理菜さんだった。


『今日は色々とありがとうございました。上手く案内できなくてごめんなさい。また、今度機会があったら頑張ります!!家が遠いので、会うことは今後ないかもしれませんが、メールしたいです。よろしくお願いします』


少しドキッとした。


彼女は僕のことをどう思っているのだろうか。


憧れ?


それとも・・・。


いや、自惚れるのはよくない。


違ったら馬鹿みたいだ。


彼女は僕に『憧れてた』そういった。


僕はこれを真摯に受け止めることにする。


『こちらこそ、よろしくお願いします!』


敬語だから少し他人行儀に見える。


だけど・・・まあいいか。


僕は返信を返して携帯を布団の上に投げた。


窓からは三日月が見えた。


結局・・・。


今日の夜は晴れたんだなぁ。


メールの受信音が鳴った。


山口綾香からのメール。


『えと・・・二人です。嫌ですか?』


・・・なんだかなぁ。




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なんだかなぁww


三人目の登場人物ですか。


終盤まで出てくるキャラではありません。


裕哉君、けっこうもてる人ですww


羨ましいなぁww