11話 後悔しないように・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side理菜~


「裕哉さんにそばにいてほしいなぁ・・・って」


私はなにを言っているのだろう?


何でこんな積極的に私は彼を誘っている・・・?


「まだ、今日会ったばかりですよ?」


裕哉さんは戸惑いながらもっともなことを言った。


「初めてってことですか?」


「はい」


やっぱり。


やっぱり彼は私のことを知らない。


わかっていたけど、少し残念に思えた。


残念に思うってことは、少し期待していた部分があったから。


名もない選手であった私。


有名な選手であった彼。


中学生だった私。


高校生の彼。


どう考えても、彼が私のことを知ってるはずがないのに。


すれ違ったとしても、覚えてるはずないのに。


・・・バカみたいな期待をしてしまっていた。


まあ・・・今はそんなことはどうでもいい。


彼が目の前にいるのだから。


今私がすべきこと。


それは・・・。


「あなたはそうかもしれないけど、わたしは・・・」


そう。


私は・・・。


「あなたのことを前から知ってた・・・」


彼の顔は見れなかった。


私は下を向きながら、彼の返答を待つ。


「え・・・?いつ・・・?」


「陸上の大会の時。その時からずっとあなたを知ってた・・・」


「あ・・・そうなんですか」


「はい。だから・・・初めてなんかじゃない!」


で?


って聞かれるような答え。


だからなんなんだ。


初めてじゃないから?


泊まれとでも?


私は内心肩をすくめて苦笑した。


自分が言っていることが意味不明で。


でも、彼は「だから?」なんてことは聞かなかった。


「そっか・・・」


なぜか・・・。


なぜか、彼は私の体を抱きしめた。


「ふぇ!?」


私は意味がわからず素っとん狂な声を出す。


「僕なんかのことを覚えてくれてありがとうございます」


彼の声が耳元で聞こえる。


ドキッてしてしまうような声。


少し低めで線が細い声。


「私・・・ずっとあなたに・・・」


言ってしまおうか。


言ってしまえば、今、接触している体が離れてしまうかもしれない。


それか、抱きしめてくれる力が強くなるか。


・・・後者になる可能性は限りなく低いけれど。


それに、失敗すれば連絡先すら聞けなくなるかもしれない。


聞ければ、仲良くなれるし、これからアピールもできるかもしれない。


なら・・・。


まだ言うのは早い。


「あなたに憧れてたんです」


「ありがとう・・・でも、家に泊まるのはちょっと・・・」


彼は、私から体を離した。


健全な人だ。


そんなことを思う


「なんでですか?」


「なんでもです。もう少し仲良くなってからですよ。そういうのは」


まるで、小さい子をあやめるかのような彼の口調。


「そうですよね。明日から、どこ回るんですか?」


「ん~・・・名古屋から出て、愛知全体を」


「そうなんですか。じゃあ・・・もう会えないかもですね。それは嫌だから・・・」


私は携帯を取り出して


「アドレス、教えてもらっていいですか?」


ドクン・・・ドクン・・・。


これを聞くのは大変。


でも、今聞かないときっと後悔することになるから・・・。


「あ、はい」


そんな私の重い決意とは裏腹にあっさりと彼は承諾してくれた。





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え~・・・。


二日連続で遅くなりました。


すいません。


とりあえず、明日からはこういうことはないとは思うんですけど。


少し忙しかったって感じです。


あ~・・・すいません。