4話 どうして? | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

雨は降り続ける。


2人は傘を手に持ち、さしながら道を歩いていく。


「裕哉さんはこの後どうする予定なんですか?」


「僕ですか?そうですね・・・お腹すいたのでお昼でも食べようかなと思っています。雨宿りも兼ねて」


そう言って僕は空を見上げた。


空は相変わらず雲で覆われている。


さっきは太陽を恨めしそうに見ていたけど、これはこれで嫌なものだ。


「お昼ですか。私、なにもまだ食べてないんですよね」


・・・。


回りくどい言い方。


「じゃあ。一緒にどうですか?」


僕がそう聞くと、彼女は目を輝かせて


「いいんですか!?」


「いいですよ、どこがいいですかね?」


「私に聞くんですか・・・」


「地元の方なら、知ってるんじゃないかなって・・・」


「ん~・・・そうですね。ひつまぶしとかでしょうか?」


「いいですね。どこにありますか?」


「案内しますよ」


彼女は、大通りから裏道に入っていく。


「そういえば、裕哉さんはいくつなんですか?」


「なにがですか?」


「歳ですよ。私は聞かれてけど、聞くの忘れてたので・・・」


「僕は17です」


「高2?高3?」


「高3」


「・・・受験生じゃないですか!!」


彼女は目を大きく見開いた。


「そう・・・ですけど」


「勉強はいいんですか?」


「推薦なので」


「頭いいんですね~」


ふいっと彼女は横を向く。


「いや・・・よくないですけど・・・」


「謙虚なんですね」


「そんなことないです」


細い道を通ると、傘が壁に当たる。


ガン・・・ガン・・・。


買ったばかりの傘に傷がついていく。


「あ、つきました」


裏道を抜けて大通りに出たところで見つけた、大きな店。


「ここのひつまぶしおいしんですよ」


「へぇ・・・楽しみです」


************


「どうでしたか?」


食べ終わった僕に彼女が聞いてきた。


「美味しかったです」


「それはよかったです」


僕は窓から外を見る。


傘を差している人はいない。


雨を降らしていた雲も、今はなく、薄い雲に変わっていた。


「雨もやんだし・・・外に出ますか?」


「そうですね」


彼女は頷いた。


僕は、伝票を持って会計へと向かう。


「ご一緒でよろしいですか?」


店員さんのよくあるセリフ。


「あ、いえーーー」


彼女が違う、そう言おうとしたのを僕が制する。


「一緒でいいです」


「ちょっと・・・裕哉さん?」


「一万円崩したいんですよ」


僕は財布から一万円札を取り出す。


「~・・・でも」


「いいから」


僕は、おつりをもらって、店から外に出た。


「ごちそうさまです。そんなつもりはなかったんですけど・・・」


「別にいいじゃないですか」


「よくないですよ~・・・」


しゅん、と彼女は下を向く。


「じゃあ、今日一日、名古屋を案内してくれませんか?それでチャラってことで」


ダメ元で頼んでみる。


その中で・・・少しだけ期待しながら。


すると彼女はパッと顔を輝かせて


「わかりました!名所をご案内させていただきます!」


あっさりと承諾してくれる彼女。


「あ、いいんですか」


「ダメって言うと思いました?」


「はい」


「なんでですか?」


「この後さすがに予定があるのかなって思いまして・・・」


彼女は表情を曇らした。


「ありますよ」


「え・・・じゃあ、そっち優先してもらって・・・」


「いいんですよ。それよりも私は・・・」


彼女は僕の方に近づいてくる。


そして、手を掴んで。


「こっちを優先させたいんです」


今日一日で彼女の笑顔を何度見ただろう。


まだ、会ってそんなに経ってないのに、数えきれないほど。


彼女は何で、こんなに僕に笑顔を見せてくれるのだろうか。


そして、なんで彼女はこんなにも僕に親身に接してくれるのだろうか・・・・?




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まだ・・・全く分からない状態ですか・・・。


これから、理菜についても分かってくると思います。


ていうか、明日ですね。


明日から理菜sideなので。


あとこの話は、完全にこの二人を中心に回って行きます。


後半に前作でいう大介ぐらいの人は出てきますが、


それまではこの二人だけ。


他の人のsideは登場しません。


ただ・・・登場人物は多いです。