~side紗希~
もうすぐ一年が経過しようとしていた。
翔がいない誕生日。
クリスマス。
正月。
どれも寂しいものだった。
浮かない顔をしていた。
どれも。
翔がいるから楽しかった。
大好きだった。
誕生日もクリスマスも正月も。
「おめでとう」
そう言って、プレゼントを渡してくれた。
そのプレゼントは毎年、誰から聞いたのか私がほしかった物で。
すごく嬉しかった。
クリスマスは、誘われた全部のパーティーを断って家にいた。
恋人が愛し合うその日は一緒にいたかったんだ。
翔はそれを分かっているかのように、毎年そばにいてくれた。
正月は除夜の鐘を2人で鳴らしに行っていた。
毎年。
夜中、2人で歩く神社までの道は楽しいものだった。
寒い。
それを口実に手を繋いだりして。
まるで恋人。
どこからどう見ても恋人だった。
それで・・・。
それだけで嬉しかった。
・・・だけど今年は。
翔がどれもいない。
心にぽっかりと穴が開いた。
大きい穴が。
この穴は埋まらない。
誰がどんな努力をしても。
大介さんが私のことを想ってくれていても。
穴が開いたまま、一年が経とうとしている。
私はもう高2だ。
大介さんは大学に進学したらしい。
翔は・・・どういう進路を選んだ炉だろう?
それすらわからない。
私は翔と連絡を取ることを禁じられている。
親は私たちを信用していないのだろう。
翔に新しい携帯を持たせ、電話番号も変えてアドレスも変えて。
翔がいなくなってから私の方も全部変えさせられた。
これで、連絡をとる手段を完全になくさせたんだ。
親の徹底ぶりが窺える。
そこまでしてでも、私たちが会わないようにしたいのだろう。
連絡を取れたら・・・会ってしまうかもしれないから。
それに、電話やメールだけでも愛を交わせる。
それが嫌なのだろう。
普通の恋愛をしてほしい。
そう言っていた。
普通の恋愛って何?
私はそんな疑問を持つ。
お互いが好きで、異性で。
二歳差という年齢差で。
ただ・・・ただ兄妹というだけで。
それだけで普通じゃなくなる・・・。
不条理だ。
両親は家で一切翔の話題を出さない。
それが意味するものは簡単だ。
翔を忘れろ。
いや、いなかったことにしたいんだろう。
私の中で元々翔という存在がいなかった。
そうなってほしいのだろう。
でも、お生憎様。
それは無理。
会えなければ会えないほど、翔のことを想う。
好きって気持ちが強まっていく。
会いたくなる。
・・・私は重い女だ。
これだけ、1人の人に依存しているのだから。
翔・・・会いたい。
君は今・・・どこにいるの?
七夕にいなくなった君。
今度の七夕・・・私たちが織姫と彦星なら。
・・・会えるのになぁ。
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励みになるので。
今日はテストないし、ストックを溜めなければ・・・。
そして、確か今日お祭りらしいです。
地元で。
まあ、行かないですけどw