47話 一生会えないんだ・・・。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side大介~


明日でちょうど3年だ。


奏絵が死んでから。


今でもこんなに引きずってる。


妹のことを・・・。


明日は七夕。


人々が短冊に願いを書いた紙を巻いて、織姫と彦星に叶いますようにって願う日だ。


織姫と彦星にとったら、一年に一度の会える日。


大好きな相手に。


天の川。


その川に橋がかかって、2人はお互いに触れることができるんだ。


でも、僕はそんな一年に一度すら許されない。


一生会えることができない。


生きている限り。


死後の世界と、現世には橋はかからない。


だから、死んだ人と生きている人は出会うことを許されない。


そう考えると、織姫と彦星が羨ましい。


会えないって言っても、会える日は来るんだから。


その神話を聞いて、可哀想とか言う人もいる。


でも。


逢えるだけいいと思った方がいい。


可哀想って言ってる人もいつか思うかもしれない。


会えるのが羨ましいって。


大切な人が傍からいなくなったら、思うはずだ。


ただ、織姫と彦星も会えなくなる七夕もあるらしい。


それは雨が降った七夕。


その日は天の川が氾濫して、橋がかけられないんだと。


そんな七夕に雨が降る日のことを催涙雨っていうらしい。


なら、毎年雨が降ればいい。


そうすれば、僕と奏絵の気持ちがきっとわかるだろ?


だって織姫と彦星は、2人でいる生活が楽しくて、仕事をしなくなったらしいから。


自業自得だ。


会う必要なんてない。


俺は・・・。


ちゃんと生きてきた。


三年前も、ちゃんと・・・。


・・・卑屈。


そして、馬鹿。


神話に向かって何言ってんだか。


もう、戻ってはこないもの。


それをうだうだ言っても仕方ないのに。


・・・。


でも夢に出る。


奏絵が死んだあのシーンが。


何度も。何度も。


信号がない交差点。


俺は、左右をよく見ずに飛び出した。


俺が対向車線に行ったぐらいに、奏絵が僕を追うように小走りでついてくる。


その時、死角から右折してきた車が現れて・・・。


大きなブレーキ音。


運転手は懸命にブレーキを踏んだ。


このとき誰もが思っただろう。


『当たんないでくれ』って・・・。


その想いの大きさはきっとみんな違うだろうけど。


それでも、みんなが願ったはずだ。


それぞれの想いの中で。


だけど、無情にもその願いは打ち崩されるわけで。


ドン!!


奏絵は何メートルも吹っ飛んだ。


華奢で小さな体。


僕は呆然と、対向車線でそれを見ていた。


その対向車線には車は全く来ない。


そう。この道は車がほとんど通らない道。


人も・・・車もだ。


だから、お互いに気を抜いてたのかもしれない。


聞こえるはずのエンジン音。


あの時それは聞こえなかった。


いや・・・聞いてなかっただけだろう。


それを、僕がちゃんと聞いていれば・・・。


車が見えた時、ただただ祈るんじゃなくて。


願うんじゃなくて、紗希を突き飛ばし身代りになれたら。


その時間もあったはずなんだ。


なのに僕はそれをしなかった。


そのせいで、こうやって後悔が残る。


今でも思い出す。


奏絵・・・。


大好きな妹のこと。


思いが通じ合う前。


奏絵がどう思っていたのか。


七夕の夜に聞こうと思ってたんだ。


引かれても。


惹かれても。


翔・・・お前が羨ましい。


妹と通じ合えたお前が。


そして、俺の『小さな恋』の相手を手にしたお前が。


明日・・・。


俺はどんな思いで過ごそうか・・・。


窓からは綺麗な星空が見える。




きっと明日も晴れるだろう。


ベガとアルタイルは。


明日よく見えるだろうな。


そして、ミルキーウェイも・・・。




きっと複雑な思いで・・・。


それを見るだろう。





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え~・・・大介編です。


なんか、この人が一番悲しい気がします。。


この人は、もう終盤になりますがまだまだでてきます。


麻衣は・・・分かりませんが。


今、この後の展開をすごい悩んでいます。


兄妹はどんな結末を迎えるべきなのか。


現実とかかけはなれるようなことだけはしないように。


頑張ります。