~side大介~
2人。
この言葉には少し語弊があるかもしれない。
正確に言えば1人。
たった1人。
ずっとずっと1人。
これからも。
ずっと、その人だけを想っていく。
想っていける。
そんな自信があった。
・・・あってもしょうがない。
そして無意味だけど。
そんなことわかっていても・・・だ。
それを引きずってるからこそ今があるんだし。
引きずってるから、紗希ちゃんを好きになったんだし・・・。
俺は重い恋はしないと決めた。
あの後から。
なんでか?
簡単だ。
すごく単純で女々しい答え。
『大好きになりすぎた人と付き合うと・・・。その人が傍からいなくなった時辛くなってしまうから。立ち直れないほどに・・・』
俺みたいな男が言うには合わないかもしれないセリフ。
・・・。
いや、それは今の俺だからかもしれない。
昔の俺にとってはそれが当たり前だったけど、今の俺にとっては違う。
今の俺は軽い恋愛が普通。
・・・ただの怖がりかもしれない。
恋をするのが怖い臆病者。
人を好きになるのが怖い臆病者。
そう。
それが分かったから、恋をしようと決めた。
引きずりながらも。
だれか、好きな人を見つけて。
新しい人を見つけて。
『奏絵』にも聞いた。
もう・・・俺は新しい人を見つけてもいいかな?って。
奏絵の返事は聞けなかったけど。
・・・まあ当たり前か。
僕のそばにいるわけじゃない。
声の届く場所にいるわけじゃないのだから。
彼女から了承を貰うことなく、新しい恋を探した。
恋なんて探して見つかるものじゃないけど。
奏絵のことが頭から離れない。
そんな中。
僕は気晴らしに砂浜を歩いていたことがあった。
そうだ。
この海で。
そこで、1人の少女と出会った。
それが、中3の夏のこと。
奏絵のことがあってから1年が経ったある日だ。
その少女は2つくらい年下。
少女は、何をするわけでもなくてただ海を眺めていた。
体育座りをして。
何を考えているのだろう?
なんでこんなところで1人でいるんだろう?
色んな疑問があった。
横顔では彼女の顔はよくわからない。
なんとなくしかわからない。
だけど、似てる?
そう思った。
俺は隣に座って彼女に話しかけた。
「何してるの?」って。
すると彼女はこっとを向いて
「待ってるの」
そう答えた。
何を?
そう聞こうとした時だった。
血の気が引いた。
ありえない。
その言葉しか出なかった。
その少女は奏絵にそっくりだった。
瓜二つ。
人間、同じ顔の人が3人いると聞いたことがある。
だけど・・・ここまで。
彼女といろんな話をした。
好きな食べ物だとか、スポーツだとか。
ありきたりな話を。
太陽が沈んできて、黄土色に空が染まった時、彼女は
「ごめん。私帰るね」
そう言った。
「誰か待ってたんじゃないの?」
「ん~・・・ホントはそのはずだったんだけど、来ないから。帰ることにした」
「そっか。ばいばい」
俺は彼女が走り去るその後ろ姿を眺め、また逢えないかな?
なんてことを思った。
そして、その彼女とこうして再会したわけだけど。
よくよくちゃんと見てみたら、そこまで似ている訳じゃない。
きっとその頃の俺は、奏絵奏絵。
そればっかりだったんだろう。
中学生のくせに。
マセガキだこと。
中学生なんて所詮の遊びの恋愛なのに。
本当の恋を知らない、小さな世界での遊び。
全世界共通の。
僕はその遊びの途中で相手を失ったから、こうして悩んでた訳で。
不条理に奪われた・・・奏絵。
そして、ちゃんと見たら横顔や笑い顔だけしか似てなかった少女。
僕が新しい恋をするには十分なきっかけだったのかもしれない。
それだけで・・・。
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なんだかんだで、一週間したら落ちるもんですね。
人気を取るって難しい。
小説を書く力を上げないとなぁ。
うん。頑張ろう!!
奏絵さん・・・その人には何があったのか?
てか、大介にとってその人は・・・?
想像しながらお読みください!!