~side麻衣~
ふと・・・。
考えることがある。
私の初は誰に奪われるんだろうって。
翔君であってほしいと思っていた。
大好きな人だから。
初めては大好きな人が良かったんだ。
だけど、翔君は途中でやめてしまった。
あの瞬間に、もうダメだって思った。
翔君はもう私になびくことはないって。
・・・。
忘れたい。
翔君のこと。
新しい恋を探さなくちゃ。
なんていっても、本能には勝てない。
いくら理屈で思ったところで、恋心は理屈じゃない。
本能・・・直感。
それで決まる。
だから、当分は翔君しか見ることができないだろう。
ただ、忘れる努力はするつもり。
紗希ちゃんから奪い取るなんてことはできない気がする。
翔君の眼を見ればわかる。
まあ・・・。
大介君はどうする気なのか知らないけど。
私は少し回り道をしながら自転車を漕ぐ。
気分が良くないな日は風に当たるに限る。
風で髪がなびく。
いつもは髪形を気にして、前髪を抑えたりもするけど、今はどうでもいいや。
みたいな感じ。
だって振られたんだし。
その時、前の交差点を翔君が通るのが見えた。
そして後ろに乗っているのは・・・もちろん紗希ちゃん。
体が勝手に動く。
翔君たちの後ろをばれないようについていく。
2人は楽しそうに話しながら、いちゃつきながらどこかへ向かっていく。
こうして見てみると、ただのカップルにしか見えない。
幸せそうなカップルに。
だからこそ不憫だ。
あの二人は、結婚をすることを許されていないのだから。
・・・それにしても。
2人は、海の前で自転車を止めた。
砂浜に向かう2人。
楽しそう。
翔君も紗希ちゃんも・・・。
分かっているのだろうか?
いずれは別れなくちゃいけないって。
私はガードレールに寄りかかりながら2人を見る。
坂の上の方であるここからなら見つからないだろう。
何を話しているのかは聞き取れない。
だけど、行動でなんとなくは分かる。
翔君が紗希ちゃんの肩に手を置いた。
・・・まさか。
それをしたら。
完全に一線を越える。
2人はしてはいけない行為。
兄妹で翔君と紗希ちゃんは・・・。
ザァァァ・・・。
波の音がした。
2人の足元に水がかかった。
そして・・・。
2人の唇が重なった。
私は唖然とその姿を視界に写す。
虚しさ。
悲しさ。
だけど、涙は出ない。
もうラブホテルの時で涙は流しきった。
枯れ果てたから。
一条の風が吹いた。
私の髪がなびく。
キィィ。
後ろから自転車のブレーキ音が聞こえた。
私は無意識に後ろを振り向く。
そこにいたのは
「大介・・・君?」
意外な人物だった。
「ここに・・・なんの用かな?」
「海見に来ただけだよ。そこは俺の特等席だからな」
「そうなんだ。海見るなんて意外」
「みんなそう言うよ。麻衣はなにしてたんだ?」
「・・・聞きたい?」
「そりゃあ・・・な」
「後悔するかもよ?」
「しねぇよ。なんだよそれ」
大介君は苦笑した。
「じゃあ、砂浜の方見てみれば」
私は翔君と紗希ちゃんがいる方を指差した・・・。
↑ ↑ ↑
押してください!!!ww
さぁ・・・砂浜を見た大介の反応は・・・?
そういえば、今、紗希と翔のお佳奈さんの名前考え中です。。
どうしよう。。