33話 幸せなカップル | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side麻衣~


ふと・・・。


考えることがある。


私の初は誰に奪われるんだろうって。


翔君であってほしいと思っていた。


大好きな人だから。


初めては大好きな人が良かったんだ。


だけど、翔君は途中でやめてしまった。


あの瞬間に、もうダメだって思った。


翔君はもう私になびくことはないって。


・・・。


忘れたい。


翔君のこと。


新しい恋を探さなくちゃ。


なんていっても、本能には勝てない。


いくら理屈で思ったところで、恋心は理屈じゃない。


本能・・・直感。


それで決まる。


だから、当分は翔君しか見ることができないだろう。


ただ、忘れる努力はするつもり。


紗希ちゃんから奪い取るなんてことはできない気がする。


翔君の眼を見ればわかる。


まあ・・・。


大介君はどうする気なのか知らないけど。


私は少し回り道をしながら自転車を漕ぐ。


気分が良くないな日は風に当たるに限る。


風で髪がなびく。


いつもは髪形を気にして、前髪を抑えたりもするけど、今はどうでもいいや。


みたいな感じ。


だって振られたんだし。


その時、前の交差点を翔君が通るのが見えた。


そして後ろに乗っているのは・・・もちろん紗希ちゃん。


体が勝手に動く。


翔君たちの後ろをばれないようについていく。


2人は楽しそうに話しながら、いちゃつきながらどこかへ向かっていく。


こうして見てみると、ただのカップルにしか見えない。


幸せそうなカップルに。


だからこそ不憫だ。


あの二人は、結婚をすることを許されていないのだから。


・・・それにしても。


2人は、海の前で自転車を止めた。


砂浜に向かう2人。


楽しそう。


翔君も紗希ちゃんも・・・。


分かっているのだろうか?


いずれは別れなくちゃいけないって。


私はガードレールに寄りかかりながら2人を見る。


坂の上の方であるここからなら見つからないだろう。


何を話しているのかは聞き取れない。


だけど、行動でなんとなくは分かる。


翔君が紗希ちゃんの肩に手を置いた。


・・・まさか。


それをしたら。


完全に一線を越える。


2人はしてはいけない行為。


兄妹で翔君と紗希ちゃんは・・・。


ザァァァ・・・。


波の音がした。


2人の足元に水がかかった。


そして・・・。


2人の唇が重なった。


私は唖然とその姿を視界に写す。


虚しさ。


悲しさ。


だけど、涙は出ない。


もうラブホテルの時で涙は流しきった。


枯れ果てたから。


一条の風が吹いた。


私の髪がなびく。


キィィ。


後ろから自転車のブレーキ音が聞こえた。


私は無意識に後ろを振り向く。


そこにいたのは


「大介・・・君?」


意外な人物だった。


「ここに・・・なんの用かな?」


「海見に来ただけだよ。そこは俺の特等席だからな」


「そうなんだ。海見るなんて意外」


「みんなそう言うよ。麻衣はなにしてたんだ?」


「・・・聞きたい?」


「そりゃあ・・・な」


「後悔するかもよ?」


「しねぇよ。なんだよそれ」


大介君は苦笑した。


「じゃあ、砂浜の方見てみれば」


私は翔君と紗希ちゃんがいる方を指差した・・・。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください!!!ww




さぁ・・・砂浜を見た大介の反応は・・・?


そういえば、今、紗希と翔のお佳奈さんの名前考え中です。。


どうしよう。。