「いってきます」
私と翔はそう言って家を出た。
一緒の登校だ。
いつも通り乗る翔。
恋人なのに・・・少し不満。
「どうした?」
「わざわざ二台で行く必要あるの?」
「は?」
「翔の後ろに乗りたいな」
すると、翔は顔を赤くして「え!?」
「だめ・・・?」
上目遣いで手を重ねる。
知ってるよ?
翔がこれに弱いこと。
「っ~・・・。分かった。じゃあ、後ろ乗りな」
「うん!」
私は荷台に横向きで乗る。
最近の女の子はまたいで乗る人も多いけど、スカートが・・・。
なんて思って私は横で乗る。
まあ、バランスは崩れやすいけど。
そこは翔の腕次第でどうにかなるだろう。
「じゃあ、行くよ」
「うん」
翔は自転車を漕ぎだす。
大きな背中。
頼りになる背中が私の目の前に・・・。
無防備で・・・。
そこにある。
私はその背中に手をまわして抱きついた。
「うわっ!?」
自転車が揺れる。
「嫌だ?」
「そうじゃなくて・・・。いきなりだからびっくりした」
「嬉しい?」
「・・・さあね」
翔は漕ぐスピードを上げた。
風が当たる。
温かく優しい風。
私たちが付き合うことを祝福しているような・・・。
なわけないか。
近親相姦。
兄妹というものは結ばれてはいけない。
そんな法律があるのだから。
法律は絶対。
犯してはいけないルールだ。
昔は兄妹が結婚してはいけないなんて決まりはなかった。
だけど、逆に身分によって恋愛の自由は拘束されたりもしていた。
今はその反対。
恋愛は自由。
どんな人と結婚してもいい。
いくら年上でも、いくら年下でも。
女性は16、男性は18を超えていれば結婚もできる。
国際結婚も認められている。
でも・・・兄妹は禁止されている。
血のつながりの問題らしい。
そういうことをよく知らない私には難しい。
だけど、一つ言いたい。
それってなんか不公平じゃない?
・・・。
なんて。
法にイチャモンつけても何も始まらない。
私は、今が幸せならそれでいい。
線路の横を通る。
これはいつものこと。
電車が通るたびに、耳が痛くなるんだ。
だから通る前にこの道を抜けたい。
そう思う。
だけど、今日は違った。
一つやりたいことがあった。
そのためには・・・。
後ろから、電車が来るのが見えた。
少しづつ音が大きくなってくる。
「翔・・・」
「何?」
その声が聞こえたところで電車が私たちの真横を通る。
「大好きだよ・・・」
「え!?何・・・?聞こえない!」
電車が通り過ぎていく。
「あはは。なんでもな~い」
私はもう一度翔に抱きついた。
ほんとは、お互いの気持ちを知る前にやった方がロマンチックだっただろう。
だけど、これでいい。
これがいい。
辛い時に言ってもさらに辛くなるだけ。
幸せな今。
この今で言うことに意味があると思うから・・・。
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今日は比較的短いですが・・・。
書く時間があまりないので・・・。
すいません。。
サークル忙しすぎるんです。
昼休みなくなるしww
疲労が・・・。
では、学校行ってきます!