24話 禁断の扉 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side紗希~


「えっ・・・と・・・」


私は言葉に詰まった。


なんて返事を返せばいいのかわからない。


なんだこれ・・・。


相手が好きって言ってくれている。


そして、私も翔のことが大好きだ。


両想い。


なら付き合えばいい・・・?


いや、そんな簡単な問題じゃない。


私たちは兄妹なのだから。


「翔・・・それは妹って意味で?」


そう言ってほしかった。


そうすれば、関係はこのまま。


行ってはいけない方向から元に戻すことができる。


「ごめん・・・違う」


けど、翔は私の想いを簡単に打ち崩す。


『好きだ』


その言葉は言ってほしかった言葉。


一番嬉しい言葉。


なのに・・・。


実際に言われると幻聴だと信じたくなる。


嘘だと言ってほしいと思ってしまう。


矛盾。


人間自身が生み出すわけのわからない言動。


思い。


対立する二つのことを思い浮かべて両方とも正しいんじゃないかって思う現象。


今・・・。


翔の告白という名の矛が、私の盾を破ろうとしている。


兄妹という名の厚い盾。


けど、私からなら簡単に盾を壊すことができる。


翔の一人だけでは壊せない。


2人の想いが通じ合わなければ・・・。


「翔・・・私たち兄妹なんだよ・・・?」


素直になれない私はそう言った。


想いを簡単に言葉にできたらどれだけ楽だろう?


篠崎君見たいに・・・。


もし、私も好きな人が兄なんかじゃなかったら・・・。


簡単に言えたかな・・・?


「兄妹だってことは知ってるよ。僕はそれを承知で言ってる」


ずるい・・・。


そう思った。


素直に自分の気持ちを言う翔が・・・。


「自己中だよ・・・」


「え・・・?」


「私も・・・」


『言っていいの?


その言葉を言ってしまっていいの?


言ったら・・・禁じられた扉を開けることになる。


越えてはいけない一線を越えることになるんだよ?』


声が私に忠告を与える。


でも・・・越えなかったら、私たちは兄妹としても崩壊する。


そして、話すこともできなくなる。


それだったら・・・。


付き合えばいい。


両想いとして今まで通りの関係。


そして、今まで以上の関係でいたい。


両想いだったら、手を繋ぐこともできる。


キスをすることもできる。


セックスだって。


翔は他の女の子とデートをしなくなる。


私も・・・翔だけを見ていられる。


心が決まった。


私は、パンドラの箱を開ける。


最終的に、アダムとイヴのような結末を迎えるとしても・・・。


禁断の第一歩を踏み出す。


翔はもう一歩を踏み出して、私に手を差しのべている。


それを掴んで・・・。


「私も・・・『お兄ちゃん』が大好き・・・」


涙をこぼしながらそう言った。


翔は「そう・・・なのか?」驚いた表情を浮かべる。


「だめ?」


涙を拭きながら私は言う。


「いや・・・嬉しいよ」


そう言って、優しい笑みを浮かべて・・・。


私を抱きしめた。


きっと、翔は私がこんな答えを出すとは思ってなかったのかもしrない。


ねぇ・・・翔。


私は、翔と兄妹という関係をなくしたくないからとか


お兄ちゃんの想いをつぶしたくないからとか。


そういうので『好き』って言ったわけじゃないよ。


ただ・・・ただ。


翔のことが・・・。


お兄ちゃんのことが。


一人の異性として大好きなだけ・・・。




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想い・・・通じ合わせました。


あ~あww


だけど、通じ合ったところでこの話はまだ終わりません。


てか、スタートです。


・・・それは言いすぎか。


ここから、2人はどんな生活を送っていくのでしょうか?


ハッピーエンドになる予感がしませんw