21話 雨に打たれて | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side翔~


傘はなかった。


帰り道、急激に降ってきた雨。


確か、日付が変わる頃から大雨が降るって天気予報で言ってたっけ。


結局やらずにラブホテルから外に出て、無言で別れたわけだけど。


やっぱり、どっちにしろ罪悪感。


あそこまでしといて結局やらなかったんだから。


自分の意志は弱いというか強いというか・・・。


雨の勢いはどんどん強くなっていく。


もう、シャワーの域だ。


今服を脱いで絞ったらどれくらいの水が出るんだろうか。


自動販売機のペットボトル一個分は軽いだろう。


ザァァァ・・・。


雨の音だけが僕の耳に入る。


空を見上げた。


顔に水が当たる。


雨は大粒で当たるたびに少し痛い。


でも・・・。


心の方がもっと痛い。


麻衣と紗希の二人の顔が交互に写し出される。


「最悪・・・」


僕はそう呟いて、塀に寄りかかった。


もう三時過ぎだ。


こんなに遅くなったことはない。


父さんも母さんも紗希もきっと寝ているだtろう。


ラブホテルに入るまでは早く帰んなくちゃ。


なんて思ってた。


一応うちの門限は日付が変わるまでだから。


でも、もう関係ない。


今急いだところで大した差はない。


それに・・・。


もう少し雨に打たれていたい。


自分の不甲斐なさ。


自分への苛立ち。


麻衣への申し訳なさ・・・。


自分の弱さ・・・。


そのすべてを洗い流すため。


そんなことができないことぐらい分かっているけど。


心にあるものは雨なんかじゃ浄化できない。


消し去ることなんかできない。


空が一瞬光った。


その数秒後に大きな音が鳴った。


遠くの場所だ。


雷は光ってから音が伝わる早さが早いほど近くいという証拠になる。


いっそ・・・。


僕に雷が落ちればいいのに・・・。


そんなことを考えながらまた歩き出す。


家に着く。


思った通り、部屋の電気はどこもついてはいなかった。


寝ているみんなを起こさないようにゆっくりと僕は鍵を開けて家の中に入っていく。


・・・?


やけに明るい。


部屋の電気はついていなかったがリビングの電気はついていた。


誰か起きてるのかな?


リビングへ音を立てずゆっくりと歩いていく。


ガチャ・・・。


リビングに入る扉を開けると・・・。


ソファに座って寝ている紗希がいた。


「なんでこんなところで?」


毛布も掛けずに・・・。


テレビを見ていて寝てしまったのだろうか?


・・・しかしテレビはついていない。


じゃあ・・・なんで?


僕は、紗希の部屋まで運んで行こうと思ったが服がぬれているのを思い出してやめた。


和室から毛布を一枚取ってきて紗希の体の上に乗せた。


「ふぁぁ・・・」


紗希が目を覚ました。


「ごめん、起しちゃった?」


多分毛布が紗希の肌のどこかに触れたんだろう。


「う・・・ん・・・翔、今帰ってきたの?」


目を擦りながら紗希は聞く。


「ああ・・・色々あって遅れた」


「色々って?」


なぜかいつも以上に聞いてくる紗希。


そんなに兄のデートが気になるもんなのか?


「色々だよ。それより、そんなとこで寝てると風邪ひくよ?」


僕がそう言うと


「翔こそ風邪ひくよ?そんな服濡らして・・・。お風呂入ってきたら?」


「今から?めんどくさいからやめとく。とりあえず、服着替えてくるよ」


僕はそう言って、一度自分の部屋に戻っていく。


体を拭いて服を着替えて。


紗希が何でリビングにいたのかを考えながらもう一度リビングへ降りていった。





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何が書きたいのかよくわからなくなってきましたww


あ~・・・どうしよw