~side翔~
慌ただしい朝。
日曜の朝だというのに早く起きた今日。
「ふぁあ・・・」
僕は欠伸をしながら待ち合わせ場所で麻衣が来るのを待つ。
今日は麻衣とのデート。
生まれて初めてのデートだ。
だけど、その相手は好きじゃない人。
だから、あまり乗り気ではない。
けれど拒む隙がなかった。
昨日の夜のこと。
勉強をしていたら、急に電話が鳴った。
電話番号は知らない人から。
出てみると聞こえたのは麻衣の声だった。
なんで番号知ってるんだ?
そんなことを聞くが、麻衣は無視して自分の話だけをする。
そして、いつの間にかデートの約束が取り付けられていた。
指定された場所はとある駅。
僕は近くにあった柱に寄りかかって、目の前を通り過ぎていく人たちを目で追う。
まだ朝早い。
なのにこんなに人がいる。
今日は休日なのに。
若い人たちが特に多い。
みんなどこへ行くんだか。
大方デート・・・かな。
また欠伸が出た。
「・・・もし好きな人が相手だったら眠気なんて覚めるのかな・・・?」
そんな独り言を呟いた時。
「だ~れだ?」
可愛い声とともに柱の後ろから手が伸びてきて僕の視界を奪った。
急に世界が真っ暗になる。
何も見えない。
・・・すごいくだらない遊び。
「・・・麻衣」
「正解」
麻衣は手を離して、僕の前に来る。
「待たせてごめんね」
「あ~・・・僕が少し早すぎただけだからいいよ」
まだ約束の時間の10分前。
きっと麻衣も僕がいるとは思わなかっただろう。
僕自身が一番驚いている。
こんな早くつく予定はなかったし。
電車の時間をちゃんと見ていればこんな早くつくことはなかっただろう。
朝、無意味に焦っていただけ。
「で、どこ行くの?」
「翔君は行きたいところある?」
「そんなこと言われても。昨日いきなり約束が決まったんだし」
「ごめんごめん。丁度予定が空いたからさ」
手を合わせて麻衣は謝る。
「僕は、補充要員ってわけだ?」
「・・・拗ねた?」
「拗ねる理由がないだろ?」
「よかった。行きたい場所ないなら私が決めていいかな?」
「・・・?いいよ」
「遊園地・・・どうかな?」
控えめな声で上目遣いで僕の方を見る。
しおらしい感じで可愛い。
「いいよ」
僕は麻衣の頭を撫でながらそう言った。
「ひゃあ!?」
麻衣は顔を赤くして頭を押さえた。
「あ、ごめん、嫌だった?」
「ん・・・そうじゃないけど・・・。とりあえず、遊園地!行こ!」
麻衣は照れているのを隠すようにして変に明るい声で言った。
その可愛らしい顔を見て、恥ずかしがる顔を見て。
改めて麻衣が僕のことが好きなんだなぁ・・・。
そう思う。
電車を乗り継ぎ、着いたころには午後0時。
もう昼だ。
「二時間かかったな」
「意外に遠いんだね」
「そりゃあ・・・ここ千葉県だしな」
遊園地の門の前。
ここでもう分ったことがある。
人の数が尋常じゃないくらい多い。
車の数だけでも圧倒される数なのに、これに加えて僕らみたいに学生のカップルとかが電車で来ている。
中にはいったいどれくらいの人がいるんだろうか・・・?
「初めて来たよ。ここ」
門を前にして麻衣は言う。
「初めてなんだ?」
「うん。翔は?」
「僕?初めて」
「妹さんとは来てないの?」
「・・・来るはずないだろ?僕の片想いなんだから」
「でも・・・」
「その話やめない?」
気分が悪くなる。
妹は僕だけのもの。
傍にいる誰かと妹の話をしたいとは思わない。
大介以外には。
麻衣。
気付いてる?
『妹さん』その言葉がすごく嫌なんだ。
妹は妹として見るべき。
そう言われているみたいで。
そう見なくちゃいけない。
それは分かってるけど、わざわざ麻衣に言われることでもない。
「あ・・・ごめん。せっかくの『夢の国』だもんね」
麻衣は僕の不機嫌そうな表情を見て慌てて謝る。
僕は、顔にでているのをそれで知って表情を戻す。
「ああ。気付いたら財布の中が空っぽになっているっていうあの伝説の場所だ」
「財布の中を常時確認しないとね」
お互いに冗談を言い合って・・・。
「そうだな」
僕らは事務員の人ににチケットを貰って日本最大級のテーマパークへと入って行った。
↑ ↑ ↑
押してくれると嬉しいです!!
あ~眠いww
昨日寝たの5時なんですよね。
眠れなかったんでw
さぁさぁ。
日本最大のテーマパークと書きましたが・・・。
別にディズニー・・・。
ってわけじゃありません。
空想の世界の話なので。
ていうか、僕自身が言ったことないので分からないww
まぁ、デート風景はほとんど書きませんけどww
ではでは☆