14話 繋ぐ相手 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

学生が休暇をもらえる土曜日と日曜日。


帰宅部の私はいつも通り家でゴロンだ。


土曜にバイトがあったが日曜日の今日はない。


久しぶりの休日。


どうやって過ごそうかを考えていると、ドタバタ隣から聞こえ出した。


「なにやってるんだか・・・翔は」


時刻はまだ8時。


普段、何もない日曜日なら翔は間違いなく寝てる時間だ。


確か、今日はバイトないとか言ってたよな・・・。


何か予定でもできたのだろうか?


目覚めたばかりであまり働かない頭。


何の仮説も組み立たない。


私は重い体を起こしてのびをする。


「ん~・・・」


パジャマ姿のままリビングの方へ行ってソファに座る。


私はガラステーブルの上にあったリモコンを取ってテレビをつけた。


戦隊物のテレビ番組がやっていた。


こういうのでヒーローが負けることないのかな・・・。


そんなことを考えながらチャンネルを回す。


二階でまだドタバタ聞こえる。


いや・・・違った。


階段から降りてくる音だった。


翔にしては珍しいおしゃれな服。


ズキン・・・。


胸が痛む。


なんで?


そんなのは分かりきっていること。


どう考えてもデート。


だって、前に大介さんと遊びに行くと言っていた時なんて高校生とは思えない格好だったし。


「翔・・・どっかでかけるの?」


「ああ、ちょとな」


「ふ~ん・・・朝ご飯くらい食べていけば?」


「いらない。ていうよりそんな時間ない」


「少しぐらい遅刻してもいいんじゃない?」


「相手に失礼だろ」


「麻衣さんに?」


分かっているのにあえて聞く私。


本人から言わせたかったんだ。


自分とは違って兄にはキチンと好きな人がいる。


だから、自分もちゃんと成就する相手を見つけようって。


とはいっても。


見つかるはずがない。


想いは変わらない。


そう確信してるから。


「・・・なんでわかったんだ?」


「服装で分かるよ」


「そっか。紗希も早く彼氏見つけろよ。じゃあ、行ってくる」


「余計なお世話だよ。気をつけてね」


玄関に向かっていく、翔の後ろ姿がやけに遠く見えた。


これから先はどんどん遠くなっていって・・・いつかは見えなくなるのかな?


そう思うと悲しくなってくる。


傍にいてほしい。


それは、叶わない想い。


叶ってはいけない想い。


叶うはずのない想い。


バタン。


扉の閉まる音が聞こえて、この家には私一人となった。


両親は仲良く朝からスポーツ観戦に行っている。


昔はよくついていったものだが、今はさほど興味がない。


それに、それしきのことで家から出たくない。


干物女か・・・。


テレビの音が虚しいBGMとなって私に耳に入ってくる。


家で一人。


ほんとは翔と何かして遊ぼうと思ったのに。


せっかくの二人きりだし。


昔を思い出す。


あの頃はよく二人で砂場とかで遊んでたっけ。


そして帰り道は必ず・・・。


私は自分の手の平を見た。


毎回手を握って絶対に離れないようにしてた。


けど今は・・・。


手を握ることなんてありえない。


昔私を握っていた翔の手は、今日麻衣さんとつがられるもの。


そして私は・・・。


翔以外の誰かと繋ぐ。


篠崎君・・・。


彼への返事次第ですぐに繋ぐことにもなるかもしれない。


告白されてからもう三日。


早く返事・・・返さないとな・・・。


そんなことを考えながら私はゆっくり目を閉じた。


朝9時。


テレビを消して。


隣の家からのせせら笑いもなくなって。


何も聞こえないこの日曜の静けさに身を埋める・・・。




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また、ストックがなくなってきたので、


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明日は翔編です。