10話 知ってるよ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

麻衣が僕のことを好きだとして・・・。


だから何なんだ?


大介は僕に好きでもない女の告白しろと?


そうすれば絶対に麻衣はOKするから。


そう言いたいのか?


今日一日の授業が終わって下校の時間となる。


「帰ろうぜ、大介」


「あ・・・ごめん。今日はこの後用事があるんだ」


「なんの?」


「これ」


大介は左手の小指を立てて照れ笑いを浮かべた。


「まじか」


「うん。だから先に帰ってて」


わかった、僕はそう言って教室から出た。


廊下を通って、階段を下りて下駄箱に向かう。


下駄箱で靴に履き替えて外に出た。


日差しが少しずつ沈み始めて、もうすぐ夕焼けに変わるだろう。


僕は、それに背を向けて歩き出す。


校門を出て、最初の信号。


渡ろうとしたら、青の信号が点滅し始める。


「やべ・・・」


走って渡ろうとしたその時だった。


「翔君!!」


僕はその声で立ち止まった。


信号が赤に変わる。


振り返るとそこには・・・麻衣がいた。


「麻衣・・・?どうした」


麻衣は走ってきたのか、息を切らしながら膝に手を置く。


「・・・はぁ・・・はぁ・・・翔君の後ろ姿が見えてさ」


「だからって追いかけてこなくても・・・」


「翔君に、話したいことがあってさ」


麻衣のその言葉を聞いて、体育の後のことを思い出す。


僕を見ていた麻衣を。


そして・・・あの時の無言で肯定をしていた大介のことを。


「なに?」


少し僕は身構える。


次にくる言葉は果たして何なのだろうか?


「私・・・翔君のことが好き」


予想通りの言葉。


それがいいんだかよくないんだかわからないけど。


誰かと付き合ってみろよ。


大介の言葉が脳裏をよぎる。


だけど、それは・・・やっぱり相手に失礼・・・。


「ごめん・・・僕は・・・」


「知ってるよ」


麻衣は僕の言葉を遮る。


「え・・・なにが?」


「翔君に好きな人がいること」


「は・・・?」


「妹さんのことが好きなんだよね?」


「・・・」


僕は何も答えられなくなる。


無言なのは肯定を表す。


大概そういうものだ。


今の僕がそうであるように・・・。


「やっぱりそうなんだ」


「大介に聞いたのか?」


「うん」


「だよな。知ってるのあいつだけだし」


「ごめんね」


「・・・引くだろ?実の妹に恋をする兄」


僕は苦笑にしながら天を仰いだ。


車が動きをやめて、信号が変わった。


でも、僕らは動かない。


周りの人々は僕らを不思議そうに見ながら通り過ぎていく。


「そんなことないよ。誰に恋心を抱くかは自由だし」


「ありがと。で、それを知って何で告白した?」


「翔を・・・」


初めて、僕を呼び捨てで呼んだ麻衣は少しずつ僕に近寄ってくる。


そして、眼前まで近寄ってきて・・・・。


「妹から解放させてあげようと思ってさ」


誰・・・?


そう思うぐらいの麻衣の変化。


いつもの彼女からは想像できないような言い方。


表情。


すべてが初めて見るものだった。


妖艶。


その言葉一番近い表情。


だけど・・・何か違う?


「かい・・・ほう?」


「うん。大介君から全部聞いてるよ。妹のことで悩んでるって。妹を妹として見れない自分が嫌だって。妹は自分にそんな感情を抱くはずないのに、自分だけがこんな感情を抱いていて嫌になるって。だから・・・」


「だ・・・か・・・ら・・・?」


「私を利用して?」


「利用って・・・」


「妹を忘れるために私と付き合って・・・ってこと」


「そんなこと・・・」


僕の次の言葉は封じられる。


麻衣が僕の唇を自分の唇でふさいだことによって・・・。





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麻衣のキャラが・・・ww


好きな人がいると知ってて近づいてくる麻衣。


いい女の子ではないですねw


小説のストックがない~ww


あ、最近みなさん小説とかブログの紹介とかやってる方が多いので


僕もやってみようかななんて思ったり思わなかったりww


とはいっても、五人くらいしか書く相手思い浮かばないですがww


それに、このブログだと宣伝効果薄いw