「紗希、早くしないと遅れるぞ?」
洗面台で寝癖を直す私にため息をつきながら翔は言った。
翔はもう制服を着ていて、準備万端の状態。
それに引き換え私は・・・。
まだパジャマのままだ。
「今何時?」
「7時40分」
翔は腕時計を見ながら言った。
「・・・やばっ」
「遅刻決定だな」
「う・・・翔は先に行ってて!」
やっと直った寝癖。
早く制服に着替えないと・・・。
「わかった。遅刻するなよ?」
「・・・無理」
「はぁ・・・じゃあ、行ってきます」
翔は呆れた顔で私を見た後、家から出ていった。
これで、家には私一人。
父親も母親も家を出るのが早い。
朝六時にはもう家を出ている。
何の仕事をしているのかはいまいち知らないのだが。
制服に着替え終わって、カバンを持ち、家を出る。
頑張れば翔に追いつくかもしれない。
自転車にまたがり、全速力でペダルを漕ぐ。
がしかし。
翔に会う前に学校に着いた。
そして、着いたと同時にチャイムが鳴る。
うん。
また遅刻だ。
私は、諦めてゆっくり歩く。
教室の前に来た時には、もうHRが始まっていた。
「すいませ~ん・・・遅れました」
「・・・またか、宮野~」
遅刻常連の私に先生は怒ることをしなくなっていた。
一年生なのに遅刻はこれで何回目だろう?
少なくとも片手で収まる回数は超えている。
翔はまだ今年一度も遅刻していないというのに・・・。
一学期にあった期末テスト。
ここでも差が出る。
トップクラスの成績の兄。
下から数えた方が早い話い私の成績。
テスト返却の時に先生から言われる言葉。
「兄とは大違いだなぁ~」
普通兄が良ければ、妹もある程度は成績がいい。
それが当たり前?
もしそうだとしたら、私たちはきっと普通の兄妹ではないのだろう。
HRが終わり、机に顔を伏せる私に由衣が
「お兄ちゃん来たよ!」
興奮気味に言った。
「え?」
顔を上げて、入口の方を見ると翔の姿があった。
「何しに来たの?翔」
私は翔の方に駆け寄り、迷惑そうに言った。
「ちゃんと間に合ったかなって」
「間に合わなかったよ」
「・・・また遅刻か」
「うん。それより、教室に来ないで」
「なんで?」
「うちのクラスの女子は翔のこと好きな人多いいんだよ」
由衣たち数名の女子は顔を赤くしながら翔を見てひそひそ何かを話していた。
「それは初耳だ。まあ、いいや。じゃあ、一時間目頑張れよ」
翔は私の頭を撫でて、いなくなった。
思わず顔が赤くなる。
私は頭を触られるのが弱いんだ。
私が席に戻ると、
「いいなぁ・・・」
由衣がそう言って私に近寄ってくる。
「何が?」
「私も翔先輩に頭撫でられたい」
「翔のどこがいいの?」」
「顔はカッコいいし、運動もできるし、頭もいいし。完璧だよ~」
「そうなんだ」
それは本当に好きとは言えない。
私はそう思う。
外見だけで判断するなんて。
翔のいいところは中身。
私は好きになったのは中身。
私を守ってくれる勇敢さ。
優しい気遣い。
そして、頼りになる背中。
一緒に住んでいるから、嫌な面もたくさん見えるけど・・・。
そんなの関係なくなるくらい、翔の中身はすごい。
好きになってしまう。
禁断だって分かっていても。
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ストックなかったんで今書いたんですけど、ひどい!!
やばいですね~・・・。
もう少し休んだ方が良かったか?
小説間に合わない日があったらその日は日常になります。
とりあえずクオリティが下がらないように頑張ります。
これからもよろしくです!!