プロローグ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「大丈夫かぁ?紗希~」


「痛いよ~」


小さい私は大泣きする。


膝からは微量の血。


「歩けるか?」


お兄ちゃんは私に近づいてきて目の前にしゃがみこみ、心配そうに私を見る。


「歩けない~」


そう言ってる私はきっと歩けただろう。


だけど、次にお兄ちゃんから出るあの言葉を期待して、そう言うんだ。


もしかしたら、今の私よりも利口だったかもしれない。


今の私は、おっちょこちょいで頭も悪くスポーツもできないダメな女の子なのだから。


お兄ちゃんとはまるで真逆の・・・ね。


「じゃあ、おんぶしてやるから」


「うん!」


私は勢いよくお兄ちゃんの背中に飛び乗る。


お兄ちゃんの体が少し揺れる。


「お兄ちゃん・・・優しいなぁ」


「そうか?紗希を置いていけないじゃん」


とはいいつつ・・・。


お兄ちゃんの足元がふらつく。


そりゃそうだ。


まだ7歳の体が5歳の体の全体重を背負っているのだから。


ある程度の歳を重ねた男女ならば、体格の差もあっておんぶぐらい簡単だろう。


でも・・・。


「お兄ちゃん・・・」


「何?」


「大好き」


躊躇いのないその言葉。


その躊躇いのなさの理由は、きっとその本当の意味を知らないからだろう。


大好きという言葉の重さを知らないからだろう。


「じゃあ・・・将来結婚する?」


お兄ちゃんは笑顔を見せながら言った。


「いいの!?」


素直な私は満面の笑み。


「うん」


「じゃあ、結婚する。絶対だよ!」


*****************


あの時の約束。


きっと翔は覚えていないだろうけど。


昔と今じゃ何もかもが違う。


高校三年生になった翔と高校一年生の私。


昔とは比べ物にならないくらい大きくなった翔の背中。


だけど、その背中に私が飛び乗ることはない。


その背中に乗るべき人は私じゃなくて他の女の人。


そして、呼び方もそうだ。


昔は『お兄ちゃん』と呼んでいたけど。


いつからだろうか。


中学校に入って一年ぐらいが経った頃ぐらいに名前で呼ぶようになった。


周りに合わせて・・・だ。


歳を重ねるごとに、お互いに離れていって、話さなくなる。


仲のいい兄妹なんて数少ない。


徐々に亀裂が生まれていくもの。


思春期になっていくにつれて。


兄妹っていうのはそういうもの。


ってのはわかっているけど。


翔を見るたびに思う。


かっこいいなぁって。


離れていってほしくないって。


小さいころから、今に至るまで。


ずっと気持ちが変わらない。


なんで、兄妹が恋愛に落ちないのか。


それは、お互いのことを知りすぎているから。


そして、嫌な部分を知っているから。


だから兄妹は恋に落ちない。


まだあまり知らない人を好きになる。


もっと知りたいって思うんだ。


そう思うのが恋愛。


なんて。


何でもわかったように言ってはいるが所詮は女子校生。


現に・・・。


私は翔に恋をしているのだから・・・。


「大好き」


昔に言ったあの言葉。


今でも・・・女子高生になった今でも。


翔に言いたい言葉。


でも分かってる。


この恋はしてはいけないもの。


絶対に報われるものじゃないってこと・・・。




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始まりました、新しい小説。


最初から、抵抗ある人にはきつい内容ですがww


主人公は紗希、と兄の翔の2人を中心に書いていきます。


見てください!!ww


あと、昨日のコメントまだ見れていません。


そして、メッセも返信していない・・・。


夜・・・で 汗


「ふたり、星空の下で」


よろしくお願いします!