~side晴香~
『イブの日は会えそう?』
12月21日。
学校が終わった私は祐二に電話をかけた。
本当は、家も隣だから会いに行こうと思ったのだが、イブの日までバイトということだったので仕方なく電話にした。
『会えると思うよ。学校終わってからだけどね』
『よかった。私も学校終わってからだから。何時に終わる?』
『4時半かなぁ・・・』
『わかった。その時間にどこにする?』
いつもなら、あまり明るくない最寄駅。
だけど今はイブまじかということで異様に明るい。
・・・昼間みたいだ。
『ん~・・・じゃあ表参道にしない?』
彼の提案。
『なんで?』
『イルミネーションで有名らしいよ』
『よくそんなこと知ってるね』
『・・・ネットで調べた』
『さすが祐二』
『何がさすがなんだよ』
『下調べちゃんとしてくれてるんだなぁって』
『当たり前だ。今まで幼馴染として迎えたイブはあったけど、恋人として迎える初めてのイブなんだから』
嬉しいことを言ってくれる祐二。
『ありがと。24日。楽しみにしてる』
『うん』
祐二の言葉を聞いて私は電話を切った。
祐二と過ごすイブ。
初めての2人きりでのイブだ。
昔は・・・2人きりでなんてなかった。
幼稚園の頃はお互いの親と一緒に。
小学校も。
中学校は学校があって一緒に迎えることはなくなった。
お互いの距離も遠くなってたしね。
そして・・・高校。
1年の頃は仲のいい女子と。
数人で「来年はこの場に帰ってこないように!!」とか言って。
そして、もうすぐ高2のイブ。
みんなはまた集まるのだろうか?
もし集まって、私も誘いを受けても。
今年は行かない。
祐二と過ごす今年のイブは、忘れられない記憶の一ページになるだろう。
今からすごい楽しみだ。
ぐぅぅ。
お腹が鳴った。
今日の晩御飯は何なのだろうか?
お母さんがなにを作るのか想像をふくらました時。
「あ・・・」
思いだした。
朝、今日は帰るの遅くなるから何か買って食べといてと言われたんだった。
確かお父さんも今日は遅い。
夕飯・・・どうしようか。
周りの店を物色しているとハンバーガーショップが目に入った。
体重・・・増えないかな・・・。
少し不安には思ったが、お腹がすきすぎて材料を買って作る気力もない私は店の中に入った。
すると目の前に。
テーブルでハンバーガーを食べる愛美がいた。
「あ・・・晴香。なにしてんの?」
「・・・こっちのセリフだよ。愛美の家ってこの近くだっけ?」
「ううん。違うよ~」
愛美はジュースを飲みながら笑顔を向ける。
「じゃあ、なんでここに?」
私がそうい聞くと彼女はジュースの入れ物をテーブルの上に置いて「秘密」そういってほくそ笑んだ。
「なんでよ」
「・・・てか、立ってないで座るか、何か買えば?」
「わかった。少し買ってくる」
私は、ハンバーガーのセットを買って愛美の向かいの席に座った。
「で・・・なんでここにいるの?」
「しつこいね・・・晴香」
愛美はため息をつく。
「気になるじゃん。クラスメートが全く最寄駅とは全く違う駅で一人、ハンバーガー食べてるんだから」
すると愛美は
「不思議な女の子って魅力的じゃない?」
笑顔を見せた。
「・・・男の子の前でやってよ」
「はぁ・・・冗談通じないんだから。ただ、友達に会ってきただけだよ」
「この近くに住んでるの?」
「そう。引っ越したらしくてね」
「・・・そんな隠すようなことでもないじゃん」
「意味はないよ。そういえばイブは祐二と過ごすの?」
「ああ・・・うん」
私は口を思いっきりあけてハンバーガーを食べる。
「ラブラブだね~」
「まあね。愛美は?」
「私は家にいるよ。やることないしね」
そういった愛美の表情は少し寂しそうに見えた。
「そっか」
「うん。じゃあ、また明日学校で」
愛美は立ち上がって、トレーを持った。
「ばいばい」
片手にハンバーガー。
もう片手で彼女に手を振る。
何とも不格好な。
ガラスに映る自分を見て、思う。
「うん。ばいばい」
愛美の後ろ姿を見送って私はガラスに映った自分をもう一度見た。
・・・当日化粧して行こうかな・・・。
そんなことを思いながら。
そして、日は経過していき・・・。
クリスマスイブ。
24日の日を迎える・・・。
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たまに二桁にランクインしたと思ったら200前後になったり。。
どうやってアクセス数って上がるんだろ?
さぁ、小説は晴香編。
78話までは晴香編です!
多分ですが。。
そういえば、題名にたまに英語が入るのは僕の気分です。
てか、なんか英語の方がカッコいいじゃん!!
みたいな?
それだけですww