56話 君の背中 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

そこにいたのは浩平だった。


「浩平・・・どうしたの?」


私は唖然とした表情を浮かべて彼を見る。


「風邪引いてるって聞いたから、看病をしに来た」


当たり前のように彼を言う。


「・・・間に合ってます」


私はドアを閉めようとする。


けれど


「ちょっと待って!」


彼は焦ってドアを足で止めた。


「何・・・?」


迷惑そうな表情を浮かべる私。


「これ持ってきたんだよ」


彼は一枚のプリントを私に見せる。


「なにこれ?」


私は受け取りながら彼に聞く。


「修学旅行のお知らせ」


「修学旅行?」


「春休みにあるんだよ。知らない?」


「知らない」


「けっこう前から先生言ってるはずなんだけどね・・・」


彼はあきれた表情を浮かべた。


「聞いてないから。まあ、いいや。プリントありがと」


「うん。で?」


彼は笑顔で聞いてくる。


「で・・・ってなにが?」


「家に上げてくれないの?」


「上がって何すんの?」


「看病だって。親いるならいいけど・・・」


「親いないよ」


「一人?」


「うん」


「一人だと大変じゃない?」


「別に・・・」


「う~ん・・・」


浩平は困った表情を見せる。


次の作戦でも考えてるのかもしれない。


そして、結局何も浮かばなかったのか。


「じゃあ、帰るね。お大事に」


その彼の後ろ姿が少し寂しく見える。


「ねぇ!!」


そんな君に・・・私は思わず声をかけてしまう。


「なに?」


少し・・・嬉しそうな浩平の顔。


「上がってく?」


「うん」


彼とともに、二階に上がって自分の部屋に入った。


「ここが晴香の部屋なんだぁ」


「あんまりじろじろ見ないでくれない?」


立っているのが辛くなってきた私はベッドに座った。


「体調は大丈夫?」


彼は心配そうに私を見た。


「午前中よりはよくなったかな」


「そっか。熱は?」


「37、8・・・くらいかな」


「まだ、熱あるじゃん」


浩平が私の方に近づいてくる。


そして、わたしの前髪を上にあげて自分の額と私の額を合わせた。


「ふえっ!?」


私は素っとん狂な声をだす。


「ん~・・・確かに熱いね」


・・・他の意味で体温が上がりそうな気がする。


「てか、水道どこ?」


「リビング。なんで?」


「タオル冷やしてくる」


彼はそう言って、さっきまで私の額に乗っていたタオルを取った。


「ありがと」


「晴香は横になってな」


彼は私に背を向けて部屋から出ていく。


さっきは寂しそうに見えた背中。


それが今はすごく優しくて大きくて頼もしく見えた。







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まあ、大方の予想通り浩平です。


優しい浩平。


どんどん晴香は惹かれていきます。


さぁ、どうなるのか!?


ちなみに、60話まで晴香編です。


皆さんのブログは夜にお邪魔させていただきたいと思います♪


もうす教習がはじまるのでw