そこにいたのは浩平だった。
「浩平・・・どうしたの?」
私は唖然とした表情を浮かべて彼を見る。
「風邪引いてるって聞いたから、看病をしに来た」
当たり前のように彼を言う。
「・・・間に合ってます」
私はドアを閉めようとする。
けれど
「ちょっと待って!」
彼は焦ってドアを足で止めた。
「何・・・?」
迷惑そうな表情を浮かべる私。
「これ持ってきたんだよ」
彼は一枚のプリントを私に見せる。
「なにこれ?」
私は受け取りながら彼に聞く。
「修学旅行のお知らせ」
「修学旅行?」
「春休みにあるんだよ。知らない?」
「知らない」
「けっこう前から先生言ってるはずなんだけどね・・・」
彼はあきれた表情を浮かべた。
「聞いてないから。まあ、いいや。プリントありがと」
「うん。で?」
彼は笑顔で聞いてくる。
「で・・・ってなにが?」
「家に上げてくれないの?」
「上がって何すんの?」
「看病だって。親いるならいいけど・・・」
「親いないよ」
「一人?」
「うん」
「一人だと大変じゃない?」
「別に・・・」
「う~ん・・・」
浩平は困った表情を見せる。
次の作戦でも考えてるのかもしれない。
そして、結局何も浮かばなかったのか。
「じゃあ、帰るね。お大事に」
その彼の後ろ姿が少し寂しく見える。
「ねぇ!!」
そんな君に・・・私は思わず声をかけてしまう。
「なに?」
少し・・・嬉しそうな浩平の顔。
「上がってく?」
「うん」
彼とともに、二階に上がって自分の部屋に入った。
「ここが晴香の部屋なんだぁ」
「あんまりじろじろ見ないでくれない?」
立っているのが辛くなってきた私はベッドに座った。
「体調は大丈夫?」
彼は心配そうに私を見た。
「午前中よりはよくなったかな」
「そっか。熱は?」
「37、8・・・くらいかな」
「まだ、熱あるじゃん」
浩平が私の方に近づいてくる。
そして、わたしの前髪を上にあげて自分の額と私の額を合わせた。
「ふえっ!?」
私は素っとん狂な声をだす。
「ん~・・・確かに熱いね」
・・・他の意味で体温が上がりそうな気がする。
「てか、水道どこ?」
「リビング。なんで?」
「タオル冷やしてくる」
彼はそう言って、さっきまで私の額に乗っていたタオルを取った。
「ありがと」
「晴香は横になってな」
彼は私に背を向けて部屋から出ていく。
さっきは寂しそうに見えた背中。
それが今はすごく優しくて大きくて頼もしく見えた。
↑ ↑ ↑
押してくれると嬉しいです!!
まあ、大方の予想通り浩平です。
優しい浩平。
どんどん晴香は惹かれていきます。
さぁ、どうなるのか!?
ちなみに、60話まで晴香編です。
皆さんのブログは夜にお邪魔させていただきたいと思います♪
もうす教習がはじまるのでw