42話 白い吐息 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

冬といえば、何が思いつくだろうか。


やっぱり、冬の代名詞といえば雪。


けど、まだ12月。


雪が降る気配はない。


北海道の方ではもう降り始めているって天気予報でやってた気がするが。


冷たい風が、私の体を通り抜ける。


「さむ~い・・・」


これも冬ならでは。


異様に寒い風。


夏では嬉しい風も今では全く嬉しさを感じない。


私はポケットから、手袋を取り出した。


これも、冬を感じる瞬間だ。


そういえば、最近冬を感じる瞬間のランキングを見た。


たしか、一位が『吐く息が白くなる』だった気がする。


白い吐息。


私はその言葉を聞くと、毎回思い浮かぶドラマのワンシーンがある。


デートで男性を待つ女性。


その女性が口に手を当てながら白い吐息を吐く。


空を見上げながら・・・ね。


愛しい彼を待つ少女。


・・・。


私には絶対そんなシーンは訪れないだろうな。


そんなことを考えながら、私は駅のホームに立って電車を待つ。


直後に、大きなブレーキ音を立てて電車が私の目の前で止まった。


ドアが開く。


中は通勤ラッシュということもあり満員。


私は、「はぁ・・・」とため息をつきながら電車に乗った。


そのため息は白い吐息となって宙に消える。


・・・こんなとこで白くならなくても・・・。


電車の中はスーツを着たおじさんやら高校生やら。


私の周りには見事におじさんばかりだった。


とてもうれしくない状況だ。


電車に乗るのはたかが20分。


だけど、周りがこういう人たちだと異様に長く感じる。


嫌なもんだ・・・。


その時だった。


「晴香!」


最近よく聞く声。


それが、珍しく電車の中で聞こえた。


私はその声に少し嬉しくなって振り返る。


おじさんたちの後ろの方。


そこに彼の姿があった。


彼は、なんとか人の群れをかき分けてこっちにこようとする。


けど、なかなかこれるもんじゃない。


こんな狭い場所で端から端まで移動しようとしているんだから。


私は、携帯電話を開いて彼にメールを送る。


『無理しなくていいよ』


彼は、動きを止めて携帯を見る。


そして、文字を打つ。


『わかった』


そう返信が返ってきた。


私は、携帯を閉じて手すりにつかまる。


20分が経って、電車が学校の最寄り駅に着く。


私が降りた後、数人が降りてその後ろから彼が降りた。


「おはよう」


彼が笑みを浮かべて言った。


「おはよう」


私も笑みでその返事を返す。


「ずいぶん、早いね」


「そうか?」


「だって、浩平はけっこう来るの遅めじゃん」


―――田代浩平。


唯一、同じ中学からの現クラスメート。


そして今、会っているただ一人の親友。


祐二、亜美。


それとはまた違った親友・・・。




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昨日ここ書くの忘れてましたww


ということで、第二章が始まりました~


浩平と、晴香。


この二人が同じ学校に通ってます!


浩平と亜美の関係はどうなったんですかね~。。