39話 この想いを・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side晴香~


「ねぇ、なんか屋上って雰囲気があると思わない?」


風でなびいた髪を指で弄びながら、彼の方を見た。


「そうだね。屋上ってなんかいいよな」


祐二は辺りを見渡す。そして、言葉を続ける。


「で、何の用?」


彼は不思議そうに私を見る。


「この状況で・・・何の話かわからないの?」


「うん。全く」


まっすぐな目。


「鈍感・・・」


わたしはぼそっと呟く。


「何か言った?」


「何にも」


私は彼から視線を外して、空を見上げた。


さっきまで晴れていたはずなのに、今はだいぶ雲で覆われていた。


夜はもしかしたら雨が降るかもしれない。


「祐二・・・」


「ん・・・?」


彼は不思議そうな顔で私の方を見る。


ドクンドクン・・・。


私の心臓が揺れる。


言っていいのだろうか・・・。


私のこの気持ちを・・・。


目の前にいる祐二に・・・。


『好き』って。


そう告げたら君は何て答えるだろうか?


困った顔を浮かべて・・・。


私を振るのかな?


やっぱり、亜美を取るのかな?


幼馴染じゃあ・・・勝てないのかな・・・。


それでも・・・言わないと。


言うって決めたんだから。


そう決めた理由は、亜美への嫉妬から。


亜美への嫌がらせ。


大好きな人を奪った亜美への。


けど、今の私にはそんな感情は一切なかった。


ただ・・・伝えようって。


私のこの想いを。


「私・・・祐二のことが・・・」


好き!


そう言おうとした時だった。


ガタン・・・。


小さな音が聞こえた。


私の耳にはその音がなぜかすごく大きな音として入ってきた。


その音がした方を見る。


屋上の扉がある方。


そこに人影が見えた。


そこにいるのか誰なのか・・・。


容易に察しがついた。


絶対に亜美だ。


比較的くるのが遅かったな。


メールで告白するって言ったのに。


亜美は、扉の向こうでただ、じっとしている。


屋上に足を踏み入れる気はなさそうだった。


この状態。


まるで、あの時と逆。


公園の時と。


大雨が降る中、キスをしていた亜美と祐二。


その時私は遠くから見ていた。


けど、今は・・・。


亜美が遠くから見て、私が祐二の近くにいる。


そして、今度は私がこの想いを伝える・・・。







にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してくれると嬉しいです!!


引き延ばしてますww


なかなか、想いを伝えないですね。


亜美が遠くから見て、晴香が祐二の目の前に。


これはやりたかった一つの場面なんですよ。


逆の立場になって。


晴香は想いを伝えるんでしょうか・・・。