「おはよっ」
晴香は私の肩を叩いた。
「ずいぶんご機嫌だね。何かあった?」
「ないけど、テンションが低いよりはいいかなって」
晴香はもっともらしいことを言う。
「たしかにね。ただ、私はそんなテンションで朝を迎えるのは無理だなぁ」
「なんで?」
「疲れちゃうから」
「あはは。まだ中学生なんだから」
「まあね~・・・」
私は、空を見上げた。
相変わらずの雲ひとつない晴天。
「雨が降ってるよりはいいと思わない?」
私と同じように晴香も空を見上げる。
そして、なにか考え深めそういった。
「うん。そうだね~・・・」
わたしはそう返答しながら、頭には榊原君の顔が浮かんできた。
『雨・・・好きなんだよね』
そういった彼の顔が。
濡れるし、寒いし。
あまりいいことがない雨。
そんな雨が好きな彼。
なんで、好きなんだろう・・・。
「そういえばさ」
「ん?」
「祐二は雨が好きらしいよ」
「ふぇ!?」
私は素っとん狂な声を上げる。
「どうしたの?」
晴香は不思議そうな顔をして私を覗き込む。
「なんでもない」
ただ驚いただけ。
私が考えていたことを晴香が口に出したから。
「それより、雨が好きって珍しいね」
「そうだよね。祐二って変わってるから」
榊原君のことを何でも知っているような言い方。
幼馴染であり、大好きな人だから当たり前なんだけど。
でも、それに少しむっとした。
そんな自分に驚く。
もしかして・・・私、晴香に嫉妬してるの・・・?
それほどまでに、榊原君を好きになっているの?
「アブノーマルなんだね」
でも、そのことを悟られないように。
必死になる。
わたしは、晴香に嘘をついた。
榊原君のことに対して。
あの時・・・。
今はその嘘を隠し続けている。
いつか、ばれてしまう嘘。
そう。
嘘って言うのはいつかばれる。
それが嘘なんだ。
ばれなかった嘘は嘘じゃない。
真実になる。
「横文字にする必要がある?」
「なんとなくだよ」
私たちは、仲良く笑い話をしながら登校する。
傍からはそう見えているだろう。
けれど、私は笑顔で親友と話しながら一つの決意を固めた。
この嘘はばれないようにする。
この嘘を真実にするって。
けれど、この決意は簡単に崩されることになる。
晴香の些細な言葉で。
行動で。
最悪な13日の金曜日が始まることになるんだ。
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押してくれると嬉しいです!!
なかなか展開は進みませんww
まあ、僕の小説のペースはこんなもんですww
気長に読んでいただけると嬉しいですw
こうやってかないと、10話ぐらいで話終わっちゃうんでww