34話 逃げ道・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side亜美~


放課後に晴香から聞いた言葉。


『祐二に告白する』・・・。


そして、私はそれに協力する。


彼氏が他の女の子に告白されるのを見届けなければならない。


すごく嫌な絵だ。


その光景を想像して私は苦笑した。


けど、これはいつか絶対に起きることだった。


私が、榊原君と付き合ったその時から。


だって私は晴香が榊原君のことを好きだってことを知っていて、付き合っているんだから。


晴香がいつか榊原君に告白することは必然。


まあ、もう少し遅くだと思っていたけれど。


こんなすぐ早くに。


まだ、デートの一回もしてないうちからこんなことが起きるなんて。


もしかして・・・。


この時、ひとつの仮説が浮かんだ。


晴香は、私と榊原君が付き合っていることを知っている・・・?


それで、嫉妬心からこの行動を起こした・・・。


これなら、こんなタイミングで晴香が告白するなんて言ったのに納得ができる。


けど、そんなことはあり得るんだろうか。


まだ、私は学校で榊原君と一緒にいたことはない。


晴香が知るタイミングはない。


じゃあ、やっぱりたまたまだろうか・・・。


その時、晴香からメールが届いた。


私は、大通りを歩きながら携帯を開く。


今日は久々に浩平の顔を見ないで済む。


彼は、今日数人の男友達と遊びに行くと言っていた。


果たして、本当に男友達なのかはわからないけど。


女の子をナンパしてホテルに連れ込んでそうだ。


顔はいいからな・・・。


私はメールの内容に視線を移した。


『告白って何て言えばいいのかな?』


唐突に凄まじい質問。


今、メールで聞くことなのか・・・?


トラックが速度オーバーのスピードで私の横を通り過ぎる。


私の髪がなびく。


『自分の思った言葉を相手に伝えればいいんじゃない?』


私はもっともらしいことを返答した。


晴香が、自分の想いを告げたら、榊原君は何て答えるだろうか?


断るのか。


OKするのか。


二股をかけるのか。


いや、二股はあり得ない。


多分・・・。


そして、私の過信とかじゃなく・・・。


きっと断る・・・だろう。


そこで問題となるのは榊原君の断り方だ。


「彼女がいるから」


と言ってくれればいい。


でも、そこで「亜美と付き合っているから」とでも言ってしまったら・・・。


まさに地獄絵図だ。


最悪の状況が目に浮かんだ。


晴香が告白への準備を進めていくにつれて、私の逃げ道がどんどんなくなっていくんだ。





私の安易な言動が。


想いが。


自分をどんどん苦しめていって。


そして、晴香や榊原君も傷つけてしまう・・・。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してくれると嬉しいです!!


少しずつ・・・。


晴香の告白への時が迫っています。


晴香が告白した時、祐二は何て言うのでしょうか?


そして、晴香、亜美の反応は?


写メは明日か明後日に公開予定です!