『亜美・・・?』
今度は晴香の方が心配そうに私に声をかける。
『あ、ごめん驚いちゃってさ』
『え?何に?』
『その答えに』
『どこが?』
『なんか、大人っぽいなって。中学三年生の答えには聞こえなかった』
『おばさんって言いたいの?』
『違うよ。これは褒め言葉』
これは素直な気持ちをそのまま言ってみただけ。
悪意とかは一切なく。
ただ、私の嫉妬はどうしても続いてしまう。
『それはどうも』
晴香がそう言った後。
『そういえばさぁ、晴香。知ってる?』
『主語がないから分かんないよ』
予想通りの切り返し。
ここで、知ってるなんて言われたらどうしようもない。
『昨日、榊原君告白されたらしいよ』
本当にありそうな嘘。
少し、彼女に苦しんでもらいたくて。
自分ほど苦しむことはないけど、少し知ってほしかった。
恋の苦しみを。
そんな簡単に恋は上手くはいかないってことを。
『誰に?』
晴香の声が少し震えていた。
『二組の女の子』
『そうなんだ。で?』
強気に答えている晴香。
だけど、分かるよ。
不安だって。
電話越しだけど、何年も一緒にいる親友。
声を聞けば一発で分かる。
今、晴香がどんな気持ちで私の話を聞いているか。
『振ったって。好きな人がいるからっていったらしい』
どうかな?晴香。
苦しんでくれた?
ここで、ポジティブにその相手が自分だと思えば苦しむことはないけど、晴香がそんな子じゃないことぐらい知ってる。
『そう・・・なんだ』
彼女の声はか細いものに変っていた。
ズキン・・・ズキン。
私の胸が痛んだ。
あ・・・私はなにをやっているんだろう・・・。
私の心がやっと正常に戻った。
いつもこうなんだ。
浩平との時間を過ごした後は、最悪な自分になってる。
情緒不安定だから。
『あ、今から夕飯らしいから、電話切るね』
『ちょっと待っ・・・』
私のその言葉は虚しく。
途中で遮られた。
私は『また』親友にやってはいけないことをした。
晴香には何にも関係ないことなのに。
私のせいで。
晴香が苦しんでいく。
「なにやってんだよ・・・」
私の目から大量の涙が溢れ出してきた。
「晴香・・・ごめん・・・」
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今日も亜美編だったということで。
亜美の闇は自分の精神状態にまで支障をきたしてます。
なんか、どっちの方が主人公なんでしょうl?