15話 いらない好意 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

こうやって毎回晴香を苦しめていくと、晴香がいつか私の前からいなくなってしまうかもしれない。


そんな最悪の事態を考えながら、私は学校までの道のりを歩く。


ゆっくりと。


「藤崎!!」


ふと、後ろから誰かに声をかけられた。


誰だろうか。


私は後ろを振り向く。


するとそこには珍しい人がいた。


「榊原君・・・」


彼がなんで私に話しかけてくるんだろうか?


ほとんど話したことはない彼。


「おはよう」


彼は微笑みながらそう言った。


「おはよ・・・」


私はその彼の眩しい笑顔に圧倒される。


こんな笑顔私には絶対作れないな。


そう思いながら。


「元気ないね。どうかしたの?」


君が異様に元気があるだけじゃない?


そう言おうとしたがやめておいた。


いっときの感情であんまり相手へのイメージを悪くしたくなかったから。


同じ轍は二度踏まない。


なんてね。


「いつもどおりだよ」


私はそう言って、彼との会話を切り上げるように先を歩く。


「・・・なんか怒ってます?」


彼が隣に並んでそう言う。


・・・違う。


分からないのかな。この人は。


もし、こうして2人で歩いているのを他の女子に見られたらどうなる?


嫌な目で見られそうだ。


学校に近くなるにつれてその確率も上がっていく。


まだ、それだけならいい。


もっと嫌なこともある。


この光景を晴香に見られたら?


また、彼女を傷つけてしまう。


2人の家は隣同士らしいから最初に会わなかったら、会うことはないだろうけど、もしもという場合がある。


もう、これ以上彼女を傷つけたくない。


私のせいで。


「怒ってないよ・・・」


「じゃあ、なんで先に行くの?」


「別に・・・」


「僕のこと嫌い?」


「そんなことは言ってないよ・・・」


「じゃあ・・・」


彼がなにかを言おうとした時、私はそれを制するかのように立ち止まった。


「今、私は君と話したい気分じゃないんだ。だから、また今度話しかけて」


私はそう言って、先を歩き出した。


これで、榊原君への私の印象は悪くなったかもしれない。


けど、そんなのはどうでもいい。


彼とは友達でも何でもないのだから。


私の友達は、数多くの女子だけ。


そして、親友は晴香だけ。


晴香とはずっと親友でいたい。


だから・・・。


私は後ろを振り返る。


彼は、少し寂しそうに歩いていた。


・・・胸が痛む。


でも大丈夫。


昨日ほどじゃない。


「祐二君?君が見なくちゃいけないのは晴香なんだよ」


私は独り言のようにそう呟きながら、歩く速度をさらに速めた。


きっと、彼は私に好意があって話しかけたわけじゃない。


寂しそうな後ろ姿を見かけたからだろう。


ただ、それがいらない好意。


彼からのそんな優しさは求めてないんだ・・・。





この時の私はなるべく、晴香のためを思いようにした。


けど、そのせいで、誰かにすがることをしなかった私の心は・・・。


どんどん、闇の奥底へと向かって行った。







にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してくれると嬉しいです!!



今日のは微妙でしたね~ww


書いててそう思いましたww


とりあえず、亜美と祐二の絡みをいったん書いておきたかったんで・・・。


それだけです!!


明日も見てくださいね☆