こうやって毎回晴香を苦しめていくと、晴香がいつか私の前からいなくなってしまうかもしれない。
そんな最悪の事態を考えながら、私は学校までの道のりを歩く。
ゆっくりと。
「藤崎!!」
ふと、後ろから誰かに声をかけられた。
誰だろうか。
私は後ろを振り向く。
するとそこには珍しい人がいた。
「榊原君・・・」
彼がなんで私に話しかけてくるんだろうか?
ほとんど話したことはない彼。
「おはよう」
彼は微笑みながらそう言った。
「おはよ・・・」
私はその彼の眩しい笑顔に圧倒される。
こんな笑顔私には絶対作れないな。
そう思いながら。
「元気ないね。どうかしたの?」
君が異様に元気があるだけじゃない?
そう言おうとしたがやめておいた。
いっときの感情であんまり相手へのイメージを悪くしたくなかったから。
同じ轍は二度踏まない。
なんてね。
「いつもどおりだよ」
私はそう言って、彼との会話を切り上げるように先を歩く。
「・・・なんか怒ってます?」
彼が隣に並んでそう言う。
・・・違う。
分からないのかな。この人は。
もし、こうして2人で歩いているのを他の女子に見られたらどうなる?
嫌な目で見られそうだ。
学校に近くなるにつれてその確率も上がっていく。
まだ、それだけならいい。
もっと嫌なこともある。
この光景を晴香に見られたら?
また、彼女を傷つけてしまう。
2人の家は隣同士らしいから最初に会わなかったら、会うことはないだろうけど、もしもという場合がある。
もう、これ以上彼女を傷つけたくない。
私のせいで。
「怒ってないよ・・・」
「じゃあ、なんで先に行くの?」
「別に・・・」
「僕のこと嫌い?」
「そんなことは言ってないよ・・・」
「じゃあ・・・」
彼がなにかを言おうとした時、私はそれを制するかのように立ち止まった。
「今、私は君と話したい気分じゃないんだ。だから、また今度話しかけて」
私はそう言って、先を歩き出した。
これで、榊原君への私の印象は悪くなったかもしれない。
けど、そんなのはどうでもいい。
彼とは友達でも何でもないのだから。
私の友達は、数多くの女子だけ。
そして、親友は晴香だけ。
晴香とはずっと親友でいたい。
だから・・・。
私は後ろを振り返る。
彼は、少し寂しそうに歩いていた。
・・・胸が痛む。
でも大丈夫。
昨日ほどじゃない。
「祐二君?君が見なくちゃいけないのは晴香なんだよ」
私は独り言のようにそう呟きながら、歩く速度をさらに速めた。
きっと、彼は私に好意があって話しかけたわけじゃない。
寂しそうな後ろ姿を見かけたからだろう。
ただ、それがいらない好意。
彼からのそんな優しさは求めてないんだ・・・。
この時の私はなるべく、晴香のためを思いようにした。
けど、そのせいで、誰かにすがることをしなかった私の心は・・・。
どんどん、闇の奥底へと向かって行った。
↑ ↑ ↑
押してくれると嬉しいです!!
今日のは微妙でしたね~ww
書いててそう思いましたww
とりあえず、亜美と祐二の絡みをいったん書いておきたかったんで・・・。
それだけです!!
明日も見てくださいね☆