13話 自分と比べて | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side亜美~


いつも通り、浩平に弄ばれて精神的にも、肉体的のも疲れ果てた私はベッドに横たわった。


もう時間は夜九時。


今日は異様に長かった。


「はぁ・・・」


私はため息を一つ吐いて瞼を閉じた。


と、同時にお腹が鳴った。


どうやら空腹らしい。


しかし、全身の疲労で私は立ち上がれない。


「夕飯・・・どうしようかな・・・」


お母さんに作ってなんて絶対に言えないし。


むしろ、お母さんのも作んなきゃいけない。


とはいっても、もうお母さんは寝ているからいらないのかもしれないが。


その時、携帯の着信音が鳴った。


この歌は晴香か。


私は、ポケットに入っていた携帯を取り出して、耳に当てた。


もちろん、通話ボタンを押してからだが。


『もしもし。亜美?』


晴香の透き通った声が聞こえる。


さっきまでの低い声とは全然違う。


私に癒しを与えてくれる声だった。


ただ、その声には少しハリがなかった。


『どうしたの?』


その後、数分間にわたり、私はひたすら相槌だけを打った。


そして、その話が一通り終わって。


『思春期らしくてそう言うのもいいじゃない』


私は微笑しながらそう言った。


ただ、内心は少し馬鹿にしていたのかもしれない。


友達の悩みってのは分かってるのだけど。


あまりに、今の私の奥深い闇と違いすぎたから。


『けっこう真剣に相談してるんだけど?』


真剣か・・・。


確かに思春期相応の悩み。


可愛らしい悩みだ。


その時、電話越しに何かが倒れる大きな音がした。


『何してんの?』


私は思わず聞いてみた。


『なんでもないよ』


晴香はそう言う。


晴香の大きな音で思い出した。


今日は、部屋の掃除をするんだった。


私は立ち上がって、近くにあった紙屑を拾いあげて捨てる。


ふと、机の奥に目がいった。


何でかは分からない。


ただ、直感で。


そこで見つけたものは、一枚の小さな写真。


浩平と、私の2人で映った。


付き合っていたころの写真だ。


『ねぇ・・・晴香?』


『何?』


『晴香は榊原君のどこ惹かれたの?』


その写真を見ながら。


私と晴香を比べてみたくてそう聞いた。


彼女からの返事はなかなか来ない。


沈黙が流れる。


そして、思わず


『どした?』


彼女に聞いた。


『なんでもない』


『もしかして言いづらい質問だった?』


『そんなことないよ』


嘘だ。


それはすぐにわかった。


けど、私は小悪魔。


どうしてもこの質問は聞きたかった。


自分のために。


『じゃあ、教えてよ』


少し明るめの口調で。


『気付いたら好きだった。祐二のどこが好きとかじゃなくて。祐二そのものが好き』


『・・・』


私は何も言い返せなくなって無言になった。


そのもの・・・か。


意外な返答。


本当は、返ってきた答えを、褒めながら内心馬鹿にしようと思っていいた。


私が好きになって、今、苦しみを背負っているのには遠く及ばないと思って。


ただ・・・。


思春期の女の子にしては完璧すぎる答え。


バカにできるようなものではなかった。


それより、よっぽど私が描いた浩平への気持ちの方がちっぽけだ。


私は、友達に対して。


親友に対して。


接し方を間違っているような気がした。


とは思いつつも。


晴香に嫉妬した。


恋愛で悩んでいる晴香に。


どうしても自分と比べてしまうんだ・・・・。






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はい。


今日は、亜美編でした。


昨日と同じシーンなので、昨日のと見比べながら見ると、お互いの気持ちを知りながら見れるので面白いかもしれません。


深い闇で晴香の嫉妬する亜美。


明日は、電話の後篇です。


まあ、内容は晴香の方で分かってるんですが、亜美の気持ちを見ていただけたらなと思います。


ところで、こういう書き方ってどうですかね?