『思春期らしくてそう言うのもいいじゃない』
亜美はカラカラと笑いながら電話越しにそう言った。
『けっこう私は真剣に相談してるんだけど?』
私はベッドに座りながら近くにあったクッションを机に向かって蹴り飛ばす。
クッションは綺麗な弧を描いて、机の上に乗った。
がしかし。
机の上に置いてあったペン立ての上に落ちたために、大きな音を立てて、たくさんのペンたちが、地面に大量に落ちた。
『何してんの?』
亜美が不審そうな声で聞いてくる。
『なんでもないよ』
私はペンを拾いながらそう言う。
『ねぇ・・・晴香?』
『何?』
「晴香は、榊原君のどこに惹かれたの?』
私の手が止まった。
一瞬考え込む。
過去まで振り返って。
どこに惹かれたか。
そう言われると、特定できるものはなにもない。
だって、彼の「何か」に惹かれたんじゃないのだから。
彼「そのもの」に惹かれたんだ。
離れていって、その存在の大きさ。
いなくなることの寂しさを知って。
不安になって。
そして、好きになった。
いや、違うかもしれない。
好きだったと気づいた・・・。
『どした?』
沈黙のままだった私に心配そうに亜美が声をかけてくる。
『なんでもない』
『もしかして、言いづらい質問だった?』
『そんなことないよ』
私はペンを拾うのを再開する。
『じゃあ、教えてよ』
亜美の声が少し明るくなった。
『気付いたら好きだった。祐二のどこが好きとかじゃなくて。祐二そのものが好き』
さっき思ったことをそのまま亜美に言った。
『・・・』
今度は亜美の返信が返ってこなくなる。
何かを考え込んでいるのだろうか?
『亜美?』
『あ、ごめん。驚いちゃってさ』
『え?何に?』
『その答えに』
『どこが?』
『なんか、大人っぽいなって。中学三年生の答えには聞こえなかった』
『おばさんって言いたいの?』
『違うよ。これは褒め言葉』
『それはどうも』
『そういえば、晴香さぁ。知ってる?』
『主語がないから何にもわからないよ』
『昨日、榊原君、告白されたらしいよ』
また・・・。
私の手が止まった。
『誰に?』
少し声が震えた。
これは・・・嫉妬。
とかかもしれない。
『二組の女の子』
『そうなんだ。で?』
『振ったって。好きな人がいるからっていったらしい』
・・・。
やっぱり。
祐二には好きな人がいる。
私には、気になる人っていったくせに。
その相手・・・。
だれなんだろう。
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どうだったでしょうか?
久しぶり?ですがww
まあ、相変わらずあんまり進んでいないですけどww
明日、全く同じ場面を亜美側でやります。