~side亜美~
私は遠くから晴香と榊原君が一緒に帰るのを見送る。
榊原君は晴香のことどう思ってるんだろ。
まだ、幼馴染・・・かな。
晴香の恋が成就すればいいんだけど。
私は、2人の姿が見えなくなったところで家とは真逆の方へ向かう。
私は、誰かと帰る・・・なんてことはしない。
というより、できない。
私は学校が終わったら家には帰らないのだから。
家に帰るのは、夜になってから。
たまに帰らない日もある。
親はなにも言えない。
いや、何も言わない。
それはなんでか。
私の家はシングルマザー。
父親とは数年前に離婚した。
そして、女で一人で私をお母さんは育ててきた。
けど、ある時限界が訪れた。
病気になったんだ。
体も徐々に動かなくなっていき・・・。
仕事なんてできなくなっていった。
父親からの養育費はほとんど支払われない。
あの人は全く働かない人だったから。
多分、今もまったくお金なんて持っていないだろう。
それと、私が何で家に帰らないか。
その関係。
察しがいい人にはわかるだろう。
私が2人分のお金を稼ぐため・・・だ。
中学生ではもちろん水商売なんてできないし、バイトもできない。
年齢を偽ってやったとして、ばれた時が面倒だ。
今もらっている、ささやかな生活補助すらなくなってしまうかもしれない。
だから、私は非合法の中でもばれないでおかねが稼げる方法を選んだ。
自分の体を人に売るという方法で。
中学生が好きな男の人は意外に多いらしい。
大人にもなって中学生を好きになる・・・。
まあ、俗に言う「ロリコン」という人たち。
その人たちには私の体はかなりの高額値で売れる。
ただ、あの時の光景を思い出すたびに背筋に寒気が走る。
私の裸を舐めまわすように見る、大人。
そして、ゆっくりと・・・犯されていくあの感じ。
それが嫌で私はあの仕事を辞めた。
で、今はどうしているか。
好きでもない「彼氏」に貢いでもらっているんだ。
沢山のお金をもらって。
相手は私の経済状況を知っている。
だから、私は彼の言いなりになる。
暴力を振られたりもする。
それでも、あの大人たちよりはまし。
豪邸に着く。
いつ見ても大きな家。
そこの表札。
その名字はいつ見ても嫌なものだった。
「田代」・・・。
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今日は亜美編です。
あと何話か亜美編が入って、また戻って。
この繰り返しで話が進んでいく気がしますw
亜美の辛い現状。
書いてて、なんか悲しくなっていきます。
では、教習所に行ってきます。
あ、田代、誰だか分りますか?