6話 自惚れ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

祐二は人の家という認識がないのか、遠慮もなく、リビングのソファーに座る。


「私の家に来ても何もないよ?」


「そんなの知ってるよ」


なんか、失礼な即答。


「じゃあ、何で入ってきたの?」


「・・・」


彼はなにも言わずじっと私の方を見る。


「何・・・?」


私は少したじろく。


すると彼は笑みを浮かべて


「ただ、最近二人っきりで話してないなぁって」


「それだけ?」


「それだけ」


彼は頷く。


「別に、話す必要もないじゃん」


私は、台所に向かう。


そこで、お湯を沸かしながら紅茶のパックを取り出した。


「幼馴染の情報交換も必要だぜ?」


「メールで十分だよ」


「冷たいな・・・」


「そう?昔からこんなもんだよ」


私はマグカップを二つ持って。ソファーの前にあるテーブルに置いた。


「はい。紅茶でいいよね?」


「いいよ。ありがと」


彼は、マグカップを手に持って口の前にまで持っていき、


「昔はもっと温かかった」


と言って、紅茶を一口飲んだ。


「熱っ!!」


「それくらい温かかった?」


私は笑いながら言う。


「いや・・・こんなにじゃないけど」


「けどさぁ・・・それはお互いさまじゃん。昔は私たちはよく話してたけど話さなくなった時期もあったし」


「まぁ・・・そうだけど」


「あれ、どっちから話さなくなったか覚えてる?」


「え?」


「あれは祐二から話さなくなったんだよ?だから、お互い様だよ」


私はマグカップを手に持って、少しだけ紅茶を口の中に入れる。


その後、私はマグカップを置いて、彼の方を見た。


「ねぇ・・・祐二」


「何?」


彼もマグカップを置いて私の方を見る。


「あ、いいよ。飲んでて」


「いいよ。で、何?」


「ただのたわいもない話だから、そんな改まって聞かれると困るんだけど・・・」


「いいじゃん」


彼は頬杖をついて私を見る。


「わかった。さっきのメール。祐二の気になってる人って誰なのかなって」


「・・・それは言いたくないって」


「なんで?」


私は彼の顔を覗き込む。


すると、彼の顔が少し赤くなるのが見えた。


その時一瞬自分の頭の中をよぎった、自惚れ。


もしかして、祐二は私のことが好きなんじゃないかって。


そんなことありえないのに。


「なんでも」


彼は私の視線から逃げるように、もう一度マグカップに手を伸ばした。





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今日の小説はどうだったでしょうか?


前回よりは良くなったかなと・・・。


晴香の自惚れは本当に自惚れなのか。


それとも、自惚れではないのか・・・。


ではでは♪