下校時間。
まるで小学校の集団下校のように、一斉にみんな学校から出ていく。
すると、今日は『たまたま』が起きた。
というより、こういう日だと『必然』になるのだけれど。
祐二が、目の前にいたんだ。
「祐二」
私は彼の肩を叩いた。
「おっ、晴香か」
祐二は、ネクタイを緩めて、ワイシャツを出して、少しだらしない恰好をしていた。
けど、男の子にとってはそれがカッコイイと思っているらしいんだ。
きっちり着るより着崩した方が。
その方が女の子にはモテるって。
ただ、私はきっちり着てた方がいいなって思うけど。
まあ、私ひとりの意見。
けっこう女の子は危ない男に惹かれていくって言うし・・・。
「祐二、一緒に帰らない?」
「いいよ」
彼の承諾を受けて私は隣に並ぶ。
「久しぶりだね。一緒に帰るの」
「そりゃそうだ。最近まで春休みだったんだから」
「一切遊ばなかったし」
私は可愛らしく頬をふくらましてみる。
語弊がないように言っておくが、『自分の中』で可愛らしくだ。
実際他人の眼から見て可愛いのかは定かではない。
「拗ねてんの?」
彼は微笑する。
「拗ねてないよ。ただ、暇だったんだよ」
「誰かと遊べばよかったじゃん」
祐二と遊びたかった・・・。
その言葉を抑えて
「遊ぶ相手がいなかったんだよ」
「友達少ないのか?」
「失礼な!!友達くらいいるから」
「ムキになると疑わしいよ?」
「ぶー」
私は彼の方を見ずに歩く。
いつもこうだ。
こうやって二人きりで話すと、私がからかわれる。
祐二は口がうまいから。
毎回私が負けるんだ。
そして、対処できなくなると、彼から目を背けて、いじける。
これがお決まりのパターン。
そのパターンはもう一つだけ続く。
祐二のある行動。
それは、昔は何とも思わなかったこと。
けど、好きになってしまってからは、恥ずかしくて仕方ない。
嬉しくて仕方ない。
私はそれをしてもらうために、このパターンをいつまでも続けている。
それを否定することはできない。
その行動はとても単純でありふれたこと。
「ごめんごめん」
彼がそういって私に近づいてきて、私の頭を撫でる。
ただそれだけ・・・。
それだけがすごく嬉しいんだ・・・。
↑ ↑ ↑
押してくれると嬉しいです!!
今日の小説のタイトルは「ただ、それだけ」です。
訳せましたか?ww
あ、皆さんにひとつお知らせ?です。
この作品なんですが、side亜美が途中で入ります。
だから、亜美と、晴香。
2人の視点からです。これ、初めてなんです。
いつも二人をやる時は、男と女だったんでww
まあ、まだ確定ではないですww