もしかしたら・・・。
私はそんな馬鹿みたいな期待をしながら、水たまりをのぞいてみる。
けれど・・・。
そこには何も映らない。
私の顔が映るだけで、他には何も。
夢の中では君の顔が映ったのだけれど。
やっぱりこんなもんだよなぁ・・・。
私の悲しそうな顔が水たまりに映っている。
「バカじゃないの・・・?」
私は自分に罵倒を投げかけた。
その時だった。
誰かの足音が聞こえた。
私は、顔を上げて、音がした方を見る。
「何やってんだよ、こんなところで」
そこにいたのは、西山君。
やっぱり俊哉は来ない。
死んだ人が自分の目の前に現れるなんてありえないことだから・・・。
「こっちのセリフだよ。今まだ、授業中だよ?」
「そうだな。でも、サボらなくちゃいけない理由ができたから」
「理由?」
「うん」
「なにそれ?」
「里奈が心配になって・・・さ」
「え・・・?」
「保健室に行ってみたら、里奈いなくて。それで、先生が教室に戻ったって言ったのにいないし」
「だから探しに来たの?」
「うん」
「優しすぎるよ」
「それは褒め言葉?」
「嫌み」
「嫌みって・・・」
彼は苦笑する。
「私からの最大の暴言だよ」
「そっか。なぁ、平川・・・」
「何?」
「俺と平川ってどういう関係?」
「どういう答えを期待してるの?」
「・・・」
彼は困った表情を浮かべて黙り込んだ。
「恋人・・・って言ってほしい?」
「平川がそう思ってるなら」
「あはは。いつかそう思う日が来るかもね」
「いつか・・・ねぇ」
「うん。いつか。それまで待ってくれる?」
「期限が分からない約束・・・ですか?」
「そうです。私から、西山君へ望むひとつだけのお願い」
「ひとつだけ?」
「そうだよ。ひとつだけ」
「なんで?」
「もう、これ以上は西山君に甘えないようにしようかなって。彼女ってわけじゃないんだし」
「別に・・・そんなこ・・・」
「私は!!」
彼の言葉を遮る。
「西山君を好きになるために、俊哉を忘れなくちゃいけないんだ・・・」
今まで、考えてきたこと。
そして、今言ってること。
これは果たして一致しているのだろうか?
むしろ、逆のことを言ってるような気がする。
私の心は不安定だ。
思っていること。
やっていること。
これが違う。
だから、迷って迷って。
結果的にいい方向に進まない。
だけど、この時彼がいった言葉。
この言葉で、私の進む方向は一本道になる。
「そんな考え方なら忘れんなよ。それに、俊哉は里奈の心の中でしか生きていけないんだから。だから・・・忘れるなよ」
すごく納得するような・・・。
うれいし言葉だった。
けど、私は素直にありがとうなんて言えず、
「それは、西山君と付き合えなくなるってことだよ?」
「俺は、俊哉に勝つから」
西山くんはそう言ってほほ笑んだ。
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え~・・・。
明日最終回ですww
エピローグがあったら、あと二回で終了です。
このまま続けてもどんどんぐだぐだになるしww
では、明日の最終回、見てくださいね♪