「ねぇ・・・俊哉・・・」
いつも通り人工呼吸器をつけて眠っている彼。
そんな彼に私話しかける。
もし、ここが家で、人工呼吸器をつけてなかったら、ただ寝ているだけにしか見えないだろう。
昔、頭に負った傷はもう癒えて、外傷は見られない。
だから、彼が今にも「おはよう」とか言って起きてきそうな気がする。
けど、それはあり得ないことで・・・。
「今日さ・・・」
返事をしない彼に私は一方的に話しかける。
「私、キスされたんだよ。同じクラスの男の子に。その人、西山修二君って言ってさ、優しくてとても明るい人なんだ。ねぇ・・・聞いてる?」
不意に私の目から一粒の滴が零れ落ちた。
「嫉妬・・・してよ・・・」
そんな言葉を発すれば発するほど辛くなっていく。
「うわわぁぁぁ!」
私は彼の体にもたれかかり、声を抑えて泣いた。
『僕がいると辛い?』
信じられないことに彼の声が聞こえた。
私は顔を上げて彼の方を見るが、さっきまでと何も変わらない。
「俊・・・哉・・・?」
『僕がいると・・・辛い?』
彼は寂しそうな声でもう一度聞いてくる。
けど、彼の口は動いていない。
でも、もう私にはそんなことはどうでもよかった。
俊哉の声が聞けたんだから・・・。
「辛い・・・辛いよ・・・。辛くないはずないじゃん。けど・・・君には生きていてほしい。私の大切な人なんだから・・・」
『そっか・・・。ありがとう』
・・・。
私は目を覚まし、上半身を持ち上げる。
どうやら、今の会話は夢だったらしい。
泣き叫んだあとに寝ていたのかもしれない。
今日は色々ありすぎたからな・・・。
私は時計を見る。
「まだ・・・10分しか経ってない・・・か」
少し安心した。
今日は親から早く帰って来いと言われていた日だったから。
私は手持ちの鏡をカバンから取り出して、目元を見る。
少し・・・赤い。
泣いていたのがばればれだ。
「まぁ・・・いいか」
私は立ち上がり、病室のドアの前に立つ。
そして、一度彼の方を振り返る。
「バイバイ。また、くるね・・・」
私は踵を返して病室から出た・・・。
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昨日は、ひまわりさんと沖嫁さん。
優しさありがとうございます♪ww
今日から、教習なんで皆さんのブログは帰ってきてから見に行きますね!
そういえば、明日からセンター入試ですね!!
受けるみなさん、頑張ってください!!
小説は俊哉が久しぶりに出てきましたがどうだったでしょうか?