20話 辛くないわけない・・・。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「ねぇ・・・俊哉・・・」


いつも通り人工呼吸器をつけて眠っている彼。


そんな彼に私話しかける。


もし、ここが家で、人工呼吸器をつけてなかったら、ただ寝ているだけにしか見えないだろう。


昔、頭に負った傷はもう癒えて、外傷は見られない。


だから、彼が今にも「おはよう」とか言って起きてきそうな気がする。


けど、それはあり得ないことで・・・。


「今日さ・・・」


返事をしない彼に私は一方的に話しかける。


「私、キスされたんだよ。同じクラスの男の子に。その人、西山修二君って言ってさ、優しくてとても明るい人なんだ。ねぇ・・・聞いてる?」


不意に私の目から一粒の滴が零れ落ちた。


「嫉妬・・・してよ・・・」


そんな言葉を発すれば発するほど辛くなっていく。


「うわわぁぁぁ!」


私は彼の体にもたれかかり、声を抑えて泣いた。


『僕がいると辛い?』


信じられないことに彼の声が聞こえた。


私は顔を上げて彼の方を見るが、さっきまでと何も変わらない。


「俊・・・哉・・・?」


『僕がいると・・・辛い?』


彼は寂しそうな声でもう一度聞いてくる。


けど、彼の口は動いていない。


でも、もう私にはそんなことはどうでもよかった。


俊哉の声が聞けたんだから・・・。


「辛い・・・辛いよ・・・。辛くないはずないじゃん。けど・・・君には生きていてほしい。私の大切な人なんだから・・・」


『そっか・・・。ありがとう』


・・・。


私は目を覚まし、上半身を持ち上げる。


どうやら、今の会話は夢だったらしい。


泣き叫んだあとに寝ていたのかもしれない。


今日は色々ありすぎたからな・・・。


私は時計を見る。


「まだ・・・10分しか経ってない・・・か」


少し安心した。


今日は親から早く帰って来いと言われていた日だったから。


私は手持ちの鏡をカバンから取り出して、目元を見る。


少し・・・赤い。


泣いていたのがばればれだ。


「まぁ・・・いいか」


私は立ち上がり、病室のドアの前に立つ。


そして、一度彼の方を振り返る。


「バイバイ。また、くるね・・・」


私は踵を返して病室から出た・・・。







にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してくれるとやる気が出ます♪



昨日は、ひまわりさんと沖嫁さん。


優しさありがとうございます♪ww


今日から、教習なんで皆さんのブログは帰ってきてから見に行きますね!


そういえば、明日からセンター入試ですね!!


受けるみなさん、頑張ってください!!


小説は俊哉が久しぶりに出てきましたがどうだったでしょうか?