17話 手が触れて | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

入学してから数日間は授業がなく楽な日々が続く。


楽だけど暇なのも確か。


なぜか知らないが、みんなが私に話しかけてくる。


西山君はもちろん、女の子も男の子も。


なんでなんだろうか?


私の美貌のせいか?


なんて冗談でもそんなことを言った自分に自嘲した。


抜け殻のように過ごすと思っていた学校生活。


けど・・・。


「この後、学校見学らしいぜ。校内を周るらしい」


楽しそうに子供みたいな無邪気な笑顔を見せる君。


・・・悪くない。


この生活も。


「そうなんだ。つまらなそうだね」


私は興味なさそうにそう返した。


「え!?なんか探検みたいで楽しそうじゃん!!」


「子供・・・」


私は彼を小馬鹿にするように笑った。


「なっ!!平川さんと同い年ですけど?」


西山君は頬をふくらます。


俊哉とは全然違うタイプ。


俊哉はドンくさくて私の前だけでカッコいい男の子。


西山君は子供っぽい感じで明るい男の子。


対照的。


だけど・・・どこか似ているような気がした。


「到底同い年には見えないなぁ」


「ひどくない?」


「全然。思ったことを言っただけだよ?」


「もう少しオブラートに包もうよ」


「却下」


私はそう言って、カバンの中に入っていた小説を取り出す。


今話題の今度映画化もされる本だ。


「小説読むの?」


西山君が聞いてくる。


「読むよ~」


「お薦めは?」


「色々」


「何それ・・・」


その時先生が


「今から図書室見に行きます」


そういった。


「ちょうどいいや。いいのがあるか教えてよ」


「めんどくさいなぁ・・・」


私はそう言うが、内心少し嬉しかった。


こうやって頼ってきてくれる人が。


図書室に着いて、私は日本人作家の棚に向かう。


西山君が後ろをついてくる。


「あ・・・」


私は自分がよく読む作家の目の前で立ち止まり、一冊の本を取る。


「これ、けっこういいよ」


私はその本をかれに渡そうと彼の目の前に出した。


「ありがとう」


彼はその本を受け取る。


その時だった。


私と君の手が思いっきり触れた・・・。





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今日の更新少し遅れてしまいました・・・。


すいません・・・。


最近俊哉が出てきませんね~。。


まあ、とりあえず俊哉、理奈、修二の三人がこの物語の主軸となるので!!


では、みなさんのブログ見に行きます~♪