君と出会ったのは中2の春のことだった。
春の象徴である桜が満開に咲いているあの時期。
私はその桜を見上げながら歩いていた時、
同じよううに桜を見上げながら歩いていた男の子にぶつかった。
その時の男の子が俊哉。
俊哉はスポーツマンとは程遠い華奢な体格で、
ぶつかった途端に、どてんと尻もちをついた。
私は普通に立ったままだ。
これ・・・私も倒れた方がよかったのかな・・・?
ていうか、倒れなかった私が変なのかな?
変にショックを受ける。
「大丈夫?」
そう言って、私は彼に手を差し出す。
これじゃあ、私が男の子だ。
「ありがとう」
そう言って、彼は私の手を握って立ちあがる。
初めて聞いた彼の声は、今まで聞いたどんな声よりも優しく、温かく感じた。
なぜだかは分からないけど。
彼が立ちあがると、私は身長の大きさに驚く。
別に、特別大きい訳じゃない。
けど、私は自分にふっ飛ばされるくらいだから、
小さい男の子を想像していた。
中2では大きいほうだろう、170センチぐらいはあった。
身長が低い私は見上げなければならない。
少しそのことに屈辱を感じる。
私が恨めしそうに彼を見ていると
「え?何?」
彼が私にうろたえた表情で言った。
「別になんでもないよ。てか君、何組の人だっけ?確か同じ学年だったよね?」
私がそういうと彼はすごくがっかりした表情を浮かべて
「四組の杉宮俊哉。てか、同じ部活の部員なんだけど・・・」
と言った。
「あっ!!」
思い出した。美術部の中で一番影が薄い男の子・・・。
気にとめてなかったから、顔が思い出せなかった・・・。
さっき、初めて聞いた声が・・・とか言ってた自分が恥ずかしい。
話したことはなくても、同じ部員なんだから、
声ぐらい聞いたことあるだろう・・・。
でも、こうして話すのは初めて。
だから、声を忘れていても仕方ない。
と、思っておくことにする。
「平川さん、僕の絵見たことないでしょ?」
彼がふいに聞いてくる。
普段、私はあまり人の絵は見ない。
普通の美術部はみんなの絵とかを見合ってアドバイスとかをしたりするのかもしれないが、
私たちの部活はそういうことは一切ない。
『美術部』とは名ばかりの『お絵かき部』だ。
だから、みんなでパレット片手に絵を描きながら友達と話してるだけ。
ほかの部員のことなんてほとんど見てないし、興味ない。
そんな『お絵かき部』に15人程度の部員がいることが驚きだ。
「ごめん。見たことない」
そっけなく私は答えた。
「やっぱりな~」
彼は少しがっかりしている。
「じゃあ、私の絵見たことあるの?」
私がそう聞くと、彼は
「あるよ!!」
彼は即答した。
「え・・・?」
私はその言葉に戸惑う。
「なんで・・・?」
「ずっと、君を見てたから・・・」
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押してくれるとやる気が出ます♪
今日のはずいぶん長くなりました・・・。
区切りがなかったんで。。
今のところ、あんまり暗い雰囲気はないですww
今日は疲れたなぁ・・・。
誰か愚痴聞いて~ww
あ、明日の小説はこんなに長くないのでww