私は時計を見た。
10時半。
たしかもうすぐ、佳奈が動き出す。
あの木の下に。
その時、佳奈が靴を履いて外に出ようとした。
きた。
このタイミングだ。
「どこ行くの?」
私は聞いた。
「お手洗いだよ」
もう少し、上手い言い訳はないのか?
お手洗いは別に部屋にもあるし。
そう言って佳奈は部屋から出ていく。
私はチョコを持って、部屋から出る。
ここで、佳奈を見失い近くをうろつく。
そして・・・ホテルの入り口付近で佳奈を見つけるんだ。
私は佳奈の後ろをついていって・・・・。
このシーンにもう一度巡り合う。
大きな木の下で佳奈と朔弥君が一緒にいるこのシーンに。
「私は朔弥君が好きだ!!」
きた。
そして、朔弥君は
「僕も・・・佳奈が好きだ」
あれ・・・?
この時、一つの疑問が浮かんだ。
私のこと好きだったとか言ってなんで佳奈のこと・・・。
「でも・・・」
朔弥君が続けた。
「僕は長嶋の方が好きなんだ」
・・・。
そういうことか。
私はこのセリフを聞く前に、逃げてしまったんだ。
このチョコレートを投げて。
バカだなぁ・・・。
「そっか」
「うん。ごめん」
2人のやり取りが聞こえる。
なんか、聞いてるだけで辛い。
「いつか!!絶対朔弥君を振り向かせてみせるから!!」
佳奈がそう言ってホテルに戻っていった。
草むらに隠れている私には気づかずに。
そして、彼がホテルに戻ろうとこっちに来る。
ここで、飛び出したらさすがにまずいか。
彼も私には気づかず、ホテルの方に戻っていく。
そして、中に入って階段を上っていく。
「白石君!!」
私はその後ろ姿に声をかけた。
ここで、一瞬時が止まった。
「え?」
彼は驚いたように私の方を向いた。
「長嶋!?どうしたの?」
彼が・・・あの時私がすごく好きだった時の表情を浮かべて私を見る。
思わず視線をそらしてしまう。
やばい・・・。
言えないんじゃないか。
けど・・・。
「これ・・・受け取ってくれないかな?」
そう言って私は彼にチョコレートを渡した。
「え・・・えと・・・ありがと」
「う・・・うん」
「これって・・・」
本命?
彼はきっとそう聞こうとしたのかもしれない。
けど、私は遮るように
「後で電話で言うから番号教えて!!」
「わかった。0805488****」
「ありがと」
そう言って私は走ってその場から立ち去った。
義理か本命か。
私はまだ伝えてない。
けど、分かってるよね?
本命だってことぐらい。
どんなに鈍い君でも。
この後・・・彼に電話すれば・・・。
これで・・・私の今は変わっただろうか・・・?
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押してくれるとやる気が出ます♪
今、情報の時間ですww
暇なので今更新しようかなと思いまして。
小説ですが、夏実がついに・・・
って感じですね!!
この後どうなるんでしょうか!?