32話 夕陽をバックに | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

今日は、7時間ということもあり終わる時間がかなり遅くなった。


僕は、校門の前で佳奈を待つ。


まだ、佳奈は来ない。


隣のクラスはまだ終わってないのだろうか?


僕は空を見上げた。


空は黄土色に染まっていた。


それをバックに歩いているカップルはすごい良い絵だった。


よくある恋愛ドラマなどでは、この場面で手を繋いでそこをアップで写したりするのかもしれない。


「ごめん。待った?」


僕がそんなことを考えながら、前を歩くカップルを眺めていた時、佳奈が来た。


「遅い・・・」


僕は少し不機嫌を装いながら言った。


「う・・・ごめん・・・」


彼女は申し訳なさそうな表情を浮かべる。


「あはは。冗談だよ」


僕は、昔と同じように佳奈の頭を撫でた。


そう。小さいころと同じように・・・。


「久しぶりだね・・・こうやって君が頭の撫でてくれるの・・・」


「そうだね。どれくらいだろ?」


「小学二年生以来です」


佳奈が即答した。


「そうなんだ」


僕は苦笑いする。


「じゃあ、帰ろうよ。時間も遅くなってきたし」


「うん」


僕は頷いて、佳奈の横に並んで歩き出す。


「夕陽・・・綺麗だね」


「・・・そうだね」


「何・・・その微妙な反応は」


「あまり意味はない」


「ねぇ・・・」


佳奈は急に立ち止まり僕の方を向いた。


「え・・・何?」


僕もその場に立ち止まる。


「私たち・・・恋人だよね?」


「そう・・・だね」


「だったら・・・手ぐらいつながない?」


手を繋ぐ・・・か。


「だめ・・・かな?」


「だめじゃないよ・・・」


僕はそう言って彼女の手を握った。


佳奈の手の温もりを感じる。


小さい頃はこんな改まって手を繋ぐことはなかった。


もっと軽く・・・。


何も考えずに。


あの時までは・・・。


「朔弥君の手の温もりを感じる」


佳奈は顔を赤くしながら言った。


「僕の手・・・少し冷たくない?」


「うん。冷たいかな。でも・・・温かいよ」


「矛盾してるな」


僕はそう言って笑った。


「・・・朔弥君の相手が夏実だったら・・・きっと私と同じこと言うよ」


「嫌み?」


「そう、嫌みだよ」


佳奈は「べーだ」と言って舌を出した。


その表情のバックに夕陽が見えて、君はすごく綺麗だった。






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